トレンド特急便

シェアサイクル 尼崎で実証実験

南北交通の活性化狙う
2018年12月12日

まずは7カ所、全域へ拡大

阪神尼崎駅前近くの「ステーション」に並ぶシェアサイクル用の自転車
実証実験で「ふたごじてんしゃ」を楽しむ西山さん親子

 兵庫県尼崎市で、「阪神ステーションネット」(大阪市)、「シナネンサイクル」(東京都)、「OpenStreet(オープンストリート)」(同)の3社の共同事業体が、12月から「シェアサイクル」の実証実験を開始した。シェアサイクルは複数の拠点間で自由に借りたり返したりできる自転車のサービスで、大阪市内でも複数の事業が展開しており、新たな交通サービスとして注目を集めている。実証実験では尼崎市、兵庫県とともにシェアサイクルの有用性や課題を検証する。幼児2人を乗せて公道を走ることができる「ふたごじてんしゃ」も一部地域で利用できる。

 期間は2020年3月までで、エリアは同市内全域。同市と同県が公共用地を提供し、東西に強い鉄道路線を補完する南北交通の活性化や観光振興を目指す。

15分で60円

 「ステーション」と呼ばれる駐輪場を市内7カ所から順次拡大し、現在20台の自転車台数も390台以上を目指す。サービスの利用料金は15分で60円、最大24時間で千円。

 「OpenStreet」がシェアサイクルの仕組み「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を提供。「ステーション」の検索から自転車の利用予約、決済までの一連の手続きはスマートフォンやパソコンから可能で、「ステーション」であればどこでも自転車を返却できる。シナネンサイクルはシェアサイクル用の自転車を供給する。

 阪神ステーションネットは阪神電鉄のグループ会社で、駅前での駐輪場とレンタサイクルサービスを運営し、実証実験ではステーション管理を担当。同社の平尾正開発営業部長は「昼間の短時間利用が増加しており、(シェアサイクルを)自分の生活に取り入れている人が増えているのでは」と手応えを感じている。

双子タイプ

 今回の実証実験には、6歳未満の双子など幼児2人を乗せて公道を走ることができる2人同乗用三輪自転車「ふたごじてんしゃ」も阪神尼崎駅周辺で利用できる。「自転車で公園や児童館に行きたい」という双子の母親の思いをかなえたいと「ふたごじてんしゃ」を開発したのは「NPO法人つなげる」(同市)の中原美智子代表理事。自身も双子の母親で「観光地でも親子楽しく移動できる」と話す。

 7日の実証実験に参加した4歳の双子のお母さん、西山美佳さんは「後部座席に2人乗せられ、三輪なので倒れにくい。観光地にあれば行動範囲が広がり、楽しめる。ベビーカーを持って行かなくてもよい」と歓迎している。次回の「ふたごじてんしゃ」の利用は1月以降となる。