最優秀県展賞に14点 第66回県美術展覧会

鳥取県は9日、「第66回県美術展覧会(県展)」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の審査結果を発表した。全8部門から最優秀賞に当たる県展賞に14点、奨励賞に33点が選ばれ、両賞を含む290点が入選した。

県展は日本画や洋画、写真、工芸など8部門。県内の在住者または通勤・通学者、県内の美術団体に所属する美術家から548点(昨年534点)が寄せられ、県内外の審査員が審査した。

洋画部門では2人が県展賞に輝いた。このうち、なりたようこさん(米子市)の「visual-ize」は、眼球と思われる図柄の中に植物や生き物など細密に描かれた幻想的な作品。「半透明の絵の具を使用して、独特の質感を帯び、触覚的にも表現している」と評価された。同部門で2年連続の受賞となった林本豊さん(倉吉市)の「明日への希望」は、水面に生える大きな葉と枯れ葉などがもつれあう水辺の風景を写実的な技法で描き込んだ。

県展賞を含む入選作品や無鑑査などの作品を展示する県展は17日に鳥取市の県立博物館で開幕。その後、県内4会場を巡回する。

県展賞の受賞者は次の皆さん(敬称略)。

洋画=林本豊(倉吉市)なりたようこ(米子市)▽日本画=江谷玲子(鳥取市)国野愛蘭(大山町)▽版画=ミシマサオリ(倉吉市)▽彫刻=ミシロミツル(米子市)▽工芸=中川時子(鳥取市)▽書道=井上聖子(同)音田晃江(同)松本弓浜(境港市)▽写真=武本宏文(米子市)井尻奈々(松江市)▽デザイン=渡部乃々華(日吉津村)亀沢芽李(南部町)

※15日付文化面に入選者を掲載します。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事