岩美町にUターンし菓子製造会社を起業した浦瀬史帆さん=同町院内=が、今年閉店した町内の老舗和菓子店の焼き菓子「松葉ぼうろ」を継承し、販売を始めた。松葉ぼうろは町内で100年以上にわたり販売されており、縁起物として町民から親しまれている銘菓。商品は8月下旬から道の駅きなんせ岩美や県東部のスーパーなどで販売しており、地元で愛されてきた伝統の味が復活した。
松葉ぼうろは、小麦粉と卵で作った生地を焼き上げた、さくさくの食感と甘みが特徴の焼き菓子。浦富海岸にある千貫松島の松の葉をイメージした形で、縁結びや長寿など縁起物として今年4月に閉店した和菓子店「伊藤一心堂」(同町岩井)で製造されてきた。