4年ぶり「関金御幸行列」 大名行列を模して練り歩く

 倉吉市無形民俗文化財の「関金御幸行列」が17日、4年ぶりに同市関金町大鳥居と関金宿一帯で行われた。域内の湯関(ゆのせき)、大鳥居、日吉の3神社の秋季例大祭に合わせ、大名行列を模して行われる伝統行事で江戸時代後期から続く。現在は関金御幸行列伝承保存会が主催し、地域住民らが久しぶりの歴史情緒に浸った。

 子どもから大人まで3神社の氏子約90人が鎧(よろい)武者やてんぐ、法被を着たやっこに扮(ふん)して神社ごとに隊列を組んで参加。弓矢ややりを携えながら「エーヨイヤナー、エーヨイマカセ」のかけ声の下、各神社の氏子ごとに異なる所作で、練り歩いた。

 沿道には地元住民らが集まり、スマートフォンなどで古式ゆかしい行列の様子を撮影。コロナ禍で自粛を余儀なくされ、2019年以来の開催となった地域の伝統行事を楽しんだ。

 武者役で初めて行列に参加した関金小6年、小椋琥大郎君(12)は、甲冑(かっちゅう)を着て汗だくになりながら「重くて暑かったが、祭りの雰囲気を味わえた」と、すがすがしい様子で話した。

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