「返却で解決」呼びかけ 智頭急行、枕カバー紛失は8枚 スーパーはくと「コナン号」

 漫画「名探偵コナン」のイラストがラッピングされた特急スーパーはくとの特別車両「名探偵コナン号」の枕カバーが紛失した問題を巡り、車両を所有する智頭急行(鳥取県智頭町)は23日、紛失枚数は8枚だったと明らかにした。利用者が持ち帰った盗難の可能性があるとみて、同社は警察に被害届を出すことも検討中。「今からでも返してもらえた人は不問にしたい」と良心に訴えている。

 特別車両が運行開始した昨年12月から今年4月中旬の間に少しずつなくなっており、発覚当初は約30枚が紛失したとしていた。発注数や座席数、予備の枚数を数え直した結果、紛失は8枚だったという。

 同社は4月中旬、智頭署に紛失事案や被害届の出し方について相談。正式に被害届を出す前に、同社は平和的解決への望みをかけ、22日から同社のホームページに返却を呼びかけるメッセージを掲載し「郵送などで返す人は、被害届の対象外とします」としている。

 西尾浩一社長は「持ち帰りはコナン号を大事に思う人やファンを裏切る行為で残念。魔が差してしまい後悔しているなら、ぜひそっと返して」と訴えている。

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