地方創生のヒントに 山陰ビール友の会会長 矢野さんがビジネス本

 ビール業界に変革をもたらした「石見式醸造法」からビジネスのヒントを学ぶ書籍「石見式スモールビジネス論」が、今井出版から発刊された。「山陰クラフトビール」著者で山陰ビール友の会会長、矢野竜広さん(43)=大山町赤坂=が執筆し、醸造法を考案した石見麦酒(島根県江津市)の山口厳雄工場長(46)を取材。「地方創生」の手がかりも見つかる1冊となっている。

 石見式醸造法は、高価な発酵用タンクを家庭用冷凍庫とポリ袋で代用してビールを醸造する手法。初期投資を従来の約10分の1に削減することで新規参入のハードルを下げ、全国の醸造所の増加に貢献している。

 書籍では醸造法の導入方法だけでなく、石見麦酒の投資を抑えつつ不要品を活用する多品種少量生産のビジネス論を解説。山口工場長の人間ドラマも交えて成功までの道のりを紹介している。

 矢野さんは「島根で新たなビジネスを切り開いた成功例。ビール造りだけでなく地方創生のヒントもつかめるので、ぜひ手に取ってもらえれば」とPRした。

 ◇四六判196ページ、1870円。鳥取、島根両県の書店や今井出版オンラインストアなどで販売している。

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