観光で変容する巡礼路「フランス人の道」を歩く

入り交じる聖と俗、「境界から」(14)スペイン北部

  •  オ・セブレイロ峠の集落を歩くヘスス・ムニョス・ギジェン(右)とマグノリア。ヘススは時折、後ろを振り返って立ち止まり、マグノリアにペースを合わせる=2023年11月(撮影・尾崎純子、共同)
  •  巡礼路のゴール、サンティアゴ・デ・コンポステーラからさらに西に進むと、大西洋を臨むフィニステレ岬にたどり着く。中世の巡礼では旅の終わりの「生と死の境目」とされた=2023年11月(撮影・尾崎純子、共同)
  •  フランス人の道

 スペイン北部のオ・セブレイロ峠は濃霧に見舞われていた。降りしきる雨で数メートル先も見通せない山道が続く。キリスト教聖地のサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路の難所だ。天候の回復を待つ巡礼者...

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