大阪・関西万博の関西パビリオン内に出展中の鳥取県は23日、海外パビリオンのヨルダン館と「サンド・アライアンス(砂同盟)」を結び、連携して万博を盛り上げることを誓った。同日、万博会場で調印式があった。
鳥取砂丘の砂約10トンを敷き詰めた鳥取県ゾーンと、砂漠地帯の保護区「ワディ・ラム」の赤い砂約22トンを敷き詰めたヨルダン館が似ていると交流サイト(SNS)で話題になり、PRにつなげようと県側が協力を打診した。
調印式では、平井伸治知事とヨルダンのシファ・ズグール・ハッダード政府代表代行が協定書に署名し、砂丘と砂漠の砂と記念品を贈り合った。平井知事は「これを機にヨルダンとの交流を推進したい」と力を込め、ズグール政府代表代行は「(他国の人と)実際に対面しての協力が楽しみ」と期待した。
県によると、万博会場内で双方を巡るスタンプラリーなどを企画しているほか、中東やアフリカ諸国の砂に関連した展示をするパビリオンにも加盟を呼びかけるという。