鳥取市青谷町亀尻の中郷地区公民館前にこいのぼりの群れがお目見えした。大小、色とりどりの38尾が2段に揚げられ、薫風にたなびいている。
地区公民館(嶋本達夫館長)と地区まちづくり協議会(田中篤志会長)が26年前から取り組む伝統行事。地区内や出身者、県道を通る地区外の人たちから自宅で不要になったこいのぼりが持ち寄られ、毎年この時期に掲げている。
両端は高さ14メートルの竹を地元で調達。幅21メートルにわたって上段に18尾、下段に20尾のこいのぼりが連なり、風向きに応じて一斉にたなびき、近くの県道を走るドライバーに初夏の訪れを告げている。
公民館の嶋本館長は「2段になったこいのぼりは珍しい。中郷地区のシンボルです」と誇った。