4月後半のふるさと鳥取のニュースを写真カレンダー形式で振り返ります。
▽4月21日 赤、白、黄色、春色花回廊

南部町のとっとり花回廊で、春の花々が園内を彩る「スプリングフェスティバル」が開かれている。色とりどりのチューリップやパンジー、アイスランドポピーなどが見頃を迎え、訪れた人の目を楽しませている。期間中は約240品種、18万球のチューリップが園内各所で咲き誇る。中でも「花の谷」では、赤や白、黄色など色とりどりのチューリップと、ヨウキヒやカンザンといった遅咲きのサクラが共演。21日に松江市から訪れた女性2人は「チューリップとサクラが一緒に楽しめて、すごくきれいな景色。癒やしをもらえた」と笑顔で話し、春らんまんの園内を満喫していた。5月6日まで。
4月22日 中国インターハイ100日前PR

中国5県を舞台に開かれる今夏の全国高校総合体育大会(中国インターハイ)を盛り上げようと、鳥取県内での競技開始日から100日前となった22日、県庁1階ロビーでPRイベントが開かれた。県内開催競技で有力視される高校生が決意を述べ、「地元開催なので保護者や先生に恩返ししたい」と活躍を誓った。大会は7月23日に開幕。県内では30日~8月11日に、相撲(鳥取市)▽弓道(米子市)▽自転車トラック(倉吉市)▽同ロードレース(倉吉市、北栄町)▽ホッケー(鳥取市、八頭町)▽重量挙げ(米子市)―の5競技6種目が実施される。
▽4月23日 桜ケ丘中生が万博でステージ発表

身近な地元から持続可能な社会の実現を目指すプロジェクトに取り組んだ桜ケ丘中の3年生が23日、大阪市の人工島・夢洲で開催中の大阪・関西万博でステージに立ち、取り組みを発表した。生徒らは会場内でプロジェクトのPR活動も行い、鳥取発の「可能性」を世界に向けて発信した。代表生徒が30分間のステージ発表に挑戦。地元産米の消費促進と地域活性化を目指して作成したオリジナルデザインの米袋など、プロジェクトの目的や成果をスライドを使いながら詳しく説明した。客席からの「鳥取の食材をどこへ向けて発信したいか」との質問には「このようなイベントに参加し、国外にも発信したい」と答えた。
▽4月24日 日本の歴史文化、砂で壮大に描く

鳥取砂丘砂の美術館で24日、第16期展示「砂で世界旅行・日本編」の関係者向けの内覧会があり、富士山や浮世絵、黒船の来航など、日本の自然や文化、歴史を表現する砂像19体が公開された。13日に開幕した大阪・関西万博にちなんで日本が今期のテーマに選ばれた。最大規模のメイン砂像は、世界遺産の富士山・姫路城・清水寺が再現されており、大きさは高さ5メートル、幅20メートル。日本神話を描いた砂像では、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する名場面を躍動的に描いている。会期は25日から来年1月4日まで。会期中無休。
▽4月25日 「落河内のカツラ」しめ縄付け替え

鳥取市河原町の県天然記念物「落河内のカツラ」で25日、毎年恒例のしめ縄の付け替えがあった。地元の住民らが手作業で作った長さ16メートル、太さ10センチ程度のしめ縄を神木とされているカツラに奉納し、地域の平穏を願った。カツラは高さ約40メートル、幹周り約13メートルの国内有数の巨木で樹齢は約600年といわれる。地元の北村老人クラブの12人が朝から4時間がかりでわらをより合わせ、新しいしめ縄を編み込み、軽トラックで運んで昨年の物と取り換えた。お神酒を供え、手を合わせて地域の平穏や山の作業の安全を祈った。
▽4月26日 鳥の劇場に新施設「アネックス」完成

鳥取市の鳥の劇場が既存施設の隣で建設を進めていた新たな文化交流拠点施設「アネックス」が完成し、26日にお披露目会が開かれた。劇団員は、集まった関係者や地元住民らと完成を祝い、地域に根差した文化振興を誓った。道具倉庫や作業場所として使用していた旧鹿野小校舎が老朽化したことを受けて整備。木造2階建ての施設に倉庫や楽屋のほか、ワークショップができるスペース、カフェなども設けた。お披露目会で、劇団の中島諒人芸術監督は「鳥の劇場を生きる喜びを感じられる場所にしたい」と話し、「県内外や海外の人とつながり、まだ起きていないことを起こしていきましょう」と呼びかけた。
▽4月27日 はっけよい!「桜ずもう」白熱

桜杯争奪相撲選手権大会(桜ずもう)が27日、倉吉市営相撲広場で開かれ、鳥取県内の小中学生が土俵で白熱した取組を繰り広げた。名誉市民で第53代横綱琴桜の顕彰と青少年の健全育成を目的に毎年開催。小学生70人、中学生13人がエントリーした。中学生の団体戦で熱戦の火ぶたを切り、小学生の部でも2~6年生の男女が「はっけよい!」のかけ声で勢いよく体をぶつけ合い、真剣勝負を繰り広げた。恒例のぶつかり稽古には佐渡ケ獄部屋の琴栄峰関ら力士3人が登場。児童たちは力を合わせて果敢に挑み、力士に土をつけると大きな歓声が起きた。
▽4月28日 佳子さん、笑顔で「夫人外交」

石破茂首相の妻・佳子さんが首相の東南アジア訪問に同行し、「夫人外交」を展開している。28日はベトナム首相の妻と交流し、日本人学校も訪問。気さくな人柄と笑顔が首脳間の公式会談を支える「草の根外交」として重要な役割を果たしている。首都ハノイ市郊外にあるベトナム民族文化観光村を訪れ、ファム・ミン・チン首相の妻が主催するもてなしを受けた。ベトナムの民族の多様性を学び、伝統遊具や楽器作りを体験。昼食時には民族衣装「アオザイ」姿の女性たちによるショーを鑑賞した。目を輝かせて拍手を送り、「すてきなファッションショーをありがとう」と感謝を伝えた。ファーストレディーとして外交の場に出るのは今年1月のマレーシア、インドネシア訪問以来2度目。
▽4月29日 春の高校野球、鳥取城北が4連覇

春季鳥取県高校野球大会最終日は29日、ヤマタスポーツパーク野球場で行われ、決勝で鳥取城北が米子東に7-1で快勝して4年連続7度目の優勝を果たした。3位決定戦は鳥取西が鳥取育英を9―3で下した。鳥取城北は13安打を放ち、先発浜野は9回途中まで1失点の好投を見せた。鳥取城北は中国大会(5月31日開幕・岡山県)の出場権を獲得。
▽4月30日 園内泳ぐ大きなこいのぼり

子ども家庭庁が定める「こどもまんなか児童福祉週間」(5月5日~11日)を前に、倉吉市は30日、社保育園でこいのぼり掲揚式を行った。園児や保育士のほか市職員も出席し、子どもたちの健やかな成長を願った。園には掲揚ポールがないため、式典は遊戯室内で実施。4メートルを超える真ごいやひごい、園児が手作りしたこいのぼりが飾り付けられる前で「こいのぼり」を合唱し、広田一恭市長ら出席者から温かい拍手が送られた。年長クラスの園児は「大きなこいのぼりを飾ってもらってうれしい」と笑顔だった。