コラム

[潮騒] 5月18日(水)

2022年5月18日

 過日、読者の方から封書が届いた。封を切ると中には古びたモノクロ写真。転居のために片付けをしていた際に出てきたという写真で、捨てるには忍びないので古い資料の一枚になればと郵送していただいた◆その写真は、プロ野球南海ホークスの優勝パレードの一場面。そこには鶴岡一人監督、杉浦忠投手、そして野村克也捕手の顔。同封されていた便箋には「4連投した杉浦投手」とつづられていた◆ひもとけば、杉浦投手が日本シリーズで4連投4連勝し、悲願の日本一を獲得したのが1959(昭和34)年。御堂筋の優勝パレードには20万人が集まったようで、写真はその時の一コマだろう◆今は商業施設「もりのみやキューズモールBASE」に姿を変えたが、97年に閉鎖されるまでそこには日生球場があった。少年時代に住んでいた文化住宅が日生球場の歓声が聞こえる距離にあり、緑のホークスの帽子をかぶった父親によく連れて行ってもらっていた◆若かりし野村捕手の写真を見つめていると、時空を超えて記憶がよみがえる。時間が巻き戻り、少年時代に日生球場の一塁側内野スタンドから見ていた野村捕手の姿と重なった。思い出が詰まった大切な写真を届けていただき、心より深く感謝申し上げます。(松)


サイト内検索