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和装 新たな切り口で 浴衣素材のマスク人気

2020年8月4日

 新型コロナウイルスの影響で、今年は各地の夏祭りや花火大会が中止となり、浴衣を着る機会が失われている。高島屋大阪店(大阪市中央区)は、和装に携わる作り手を支援し、暑い夏を和のアイテムで楽しく乗り切ってもらおうと、浴衣素材のマスクや、エコバッグに使える風呂敷などを集めた「2020NIPPONの夏」(18日まで)を開催中だ。業界はコロナ禍の中で迎える夏本番を、涼しく乗り越えてほしいと工夫を凝らす。

浴衣に使われる素材で作られたマスクなどが並ぶ会場=大阪市中央区の高島屋大阪店

 例年なら、浴衣の販売は春ごろから始まり、6月ごろには売り場を拡大するなど、夏に向けて商戦は活況を呈する。

 オリジナル和装小物を販売する音遊(おんゆう)(堺市)は、2020年夏の浴衣のデザインの企画を昨年冬からスタート。春ごろには、今夏に販売する浴衣の生産が完了していた。ところが、コロナ禍で行き場が失われた。

 浴衣を着る機会が激減している現状について、音遊の宮田真由美社長は「ファッションとして、着物を着てもらうことを提供しないといけない」と正面から向き合い、新たな切り口から和服に親しむ機会を創出したいと意気込む。

 同イベントの企画に協力。来店した人が楽しい気持ちになれるような会場の飾り付けも提案した。

 会場には、麻織物で浴衣生地になる「小千谷ちぢみ」や、200年以上の歴史がある「久留米絣(がすり)」の生地を使ったマスクなど120種類、約2千点の和デザインのマスクがそろう。音遊も浴衣と同じ柄のマスクを発売し、セットでコーディネートする楽しみ方を発信している。

 同店の藤井守呉服部長は「暑い夏を心地よく過ごしてもらうアイテムをそろえた。マスクは夏の装いとして楽しんでもらえたら」と話した。

 イベントが始まると、マスクを買い求める人で売り場は活気づいた。宮田社長は「売り方だと思う。和柄のマスクから、和服への関心が高まるきっかけになれば」と期待を込めた。


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