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新しい学びの様式提案 対話型英語学習アプリ

2021年2月22日

 英会話学校大手「ECC」(大阪市北区)は4月から、対話型英語学習アプリ「おもてなCityへようこそ!」の小中学校向けサービスの提供を始める。日本人特有の発音を聞き分け、会話を組み立てる人工知能(AI)を搭載。登場キャラクターとゲーム感覚でのやりとりを促し、「聞く」「話す」の力を育成する。

「初心者でも会話が続く達成感が得られる」と利用を呼び掛ける若宮さん=大阪市北区

 1人1台の端末を整備する文部科学省の「GIGAスクール構想」を踏まえ、個々の学習状況に応じた「新しい学びの様式を提案したい」と意欲を示す。

 アプリは2018年に開発。英会話の学習だけでなく、実在する町を舞台に外国人を案内するコンテンツを作ったりと、地域おこしなどへの活用も企画しながら展開してきた。

■多彩なコンテンツ

 小中学校を運営する教育機関向けプランの授業モードでは、小1から中3まで学年別に学習指導要領に準拠したコースを用意。1回45分の間に、会話を練習するだけでなく、絵を見て単語を答えるクイズや、文章練習のゲームなど多彩なコンテンツで構成できる。

 キャラクターは計6人で、先導役や友人役などが登場。小学生向けでは、好きな色や行きたい国を伝えたりと、身近な表現を使う場面が中心で、中学生は文法項目に基づいた会話練習が主となる。

 日本人特有の発音に対応するのが特徴の一つ。例えば英語でリンゴを発音する際、初心者が日本語の片仮名表記に引っ張られて「アップル」「アッポー」などと言っても聞き取り、限られた授業時間内で全員が会話練習を行えるという。

■会話が続く達成感

 近畿大付属小(奈良市)で6年を対象にした実証実験では、英語科主任の宮崎慶子教諭が「会話の相手はAIなので恥ずかしがらずに練習でき、一方通行になりがちだった授業が、アプリによって双方向性が高まった」と歓迎していた。

 教員は、一人一人の進み具合や理解度を管理画面で把握できるため、宿題でも「話す」の課題を出せる上、新型コロナ禍でも「安心安全に会話練習ができる」(同社担当者)と指摘している。

 学習の目的やレベルに応じて学習プログラムの変更が可能。問題量も調節でき、自作問題や会話も作成できる。1月からは教育機関向けプランを無料体験できるキャンペーンを開始した。

 開発を担当した同社ICT教育技術研究所の若宮武史さんは「初心者でも会話が続く達成感が得られ、飽きずに続けられるように工夫を凝らした。アプリ一つで学校現場のニーズに合った授業が行える」と利用を呼び掛けている。


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