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写経と手紙 次の100年に 御聖忌タイムカプセル

2021年7月30日

 今年は聖徳太子の没後1400年。太子ゆかりの寺院では遠忌法要が営まれるほか、各地の博物館や美術館で特別展が行われている。太子創建で知られる大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺(加藤公俊管長)では、「聖徳太子千四百年御聖忌(ごせいき)」として多様な関連行事や記念事業が進行中。中でも次の1500年に向けた「御聖忌タイムカプセルプロジェクト」は、一般も参加できるとあって注目されている。

写経などを奉納するタイムカプセルの一例=大阪市天王寺区
写経のタイムカプセルを納める境内・西大門(極楽門)=大阪市天王寺区

 タイムカプセルとはいえ史跡地のため土地の掘削は制限があり、埋設ではなく建物内で厳重保管する。プロジェクトは三つの企画で構成。このうち「奉納写経」と「未来への手紙」が一般対象となる。「奉納写経」は来年4月22日まで募集中。奉納料込み1枚2千円で、専用用紙に写経と写仏を行う。

 木製のタイムカプセルに収納後、境内・西大門(極楽門)の上層部で未来永劫に奉安され、以後50年ごとの御聖忌で記念法要が営まれる。

 例年、写経会で奉納された写経は10月の「経供養」でたき上げられるため、永代奉安を希望していた参加者も多かった。今回のプロジェクトは大歓迎で、申し込みが相次いでいる。

 「未来への手紙」(1枚5千円、奉納料込み)は、秋頃から来年4月下旬まで受け付け予定。50年、100年と2種類のカプセルがあり、手紙の受け付け時に「奉納之証」を授与する。奉納場所は太子を祭る聖霊(しょうりょう)院(太子殿)内。手紙は最終的に焼納されるが、いずれかの開封時、本人または関係者が事前に閲覧できるように告知するという。

 同寺参詣課の山岡武明課長は「手紙の内容は自由。自分の家系が続くという自信や、社長であれば100年企業を目指す励みにつながれば」と、さまざまな活用の方法を提案する。

 三つ目は、同寺が奉納者となって現代の品々を100年後に伝えるため、カプセルに納める企画だ。場所は同じく聖霊院で、奉納品は法要などに使用する装束や多彩な授与品、年中行事を記録した写真や資料が中心になる。

 このほか紙幣・硬貨、地図、改元を報じる新聞、携帯電話など、時代を彩った品々が納められる予定。山岡課長は「いずれも1400年以上の歴史がある四天王寺ゆえに可能な企画。皆さんとともに50年、100年という時間を共有しながら次代に伝えたい」と思いを込める。

 ◇プロジェクトに関する問い合わせは電話06(6771)0066、四天王寺。


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