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多様な創造 60年の軌跡 中辻悦子さん個展

2021年9月5日

 宝塚市在住の現代美術家、中辻悦子さんの個展「中辻悦子展−WHO IS THIS あなたは、誰(だあ)れ−」が4日、宝塚市立文化芸術センター(加藤義夫館長)で始まった。絵画や絵本など約60年の多彩な創作活動の軌跡に触れられる。10月11日まで。

約60年間の創作作品を展示する現代美術家、中辻悦子さん=宝塚市立文化芸術センター

 同センターが宝塚市ゆかりのアーティストを毎年1人ずつ紹介する「Made in Takarazuka」シリーズの第2弾。中辻さんは1937年に現在の高石市に生まれ、55年に阪神電鉄百貨店部に入社。60年から宝塚市に居住し創作活動をスタートする。これまでに現代版画コンクール展大賞(98年)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ(99年)、兵庫県文化賞(2015年)など多数受賞。01年から宝塚市大使を務める。

 展覧会は4部構成で、第1章「人形(ひとがた)」は「ポコ・ピン」と名付けた人形のインスタレーション、第2章「ひとのかたち」は顔や目の輪郭だけでシンプルに描く平面作品、第3章「きのかたち」は木片を継ぎ足し描くように形づくったインスタレーション、そして第4章「絵本とデザイン」は絵本「よるのようちえん」が映像で紹介され、スケッチなどを展示する。

 加藤館長は「多様性こそ本来アーティストのあるべき姿。中辻さんはアーティストの中のアーティスト。自由でいられる喜びを感じてほしい」といい、中辻さんは開館1年の同センターから「新たな文化芸術が生まれるといい。文化拠点として育っていくきっかけになれば」と未来に思いを寄せた。

 午前10時〜午後6時(入館は5時半)。水曜休館。


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