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里親の悩みを解決 ウェブガイドブック公開

2021年11月25日

 里親制度の啓発・里親支援・虐待防止活動に取り組むNPO法人「日本こども支援協会」(大阪市中央区、岩朝しのぶ理事長)は、ウェブシャーク(同、木村誠司社長)の支援を得て、里親の悩みと解決策を体系的にウェブコンテンツ化した「里親ガイドブック」をサイトで公開している。里親の孤立を防ぎ、継続的な活動を支援する。

「里親ガイドブック」を紹介する岩朝代表理事

 親の病気や離婚、虐待などを理由に社会的養護を必要とする子どもは全国で約4万5千人。里親委託率は約20%にとどまり、委託後1年以内に約25%の里親がギブアップしている。里親不足の中で、里親になることを決意しても、相談できる場が少ない状況が課題になっている。

 同協会は2020年、全国初のオンライン里親会「ONE LOVE」を設立。里親の孤立を防ぐことでギブアップ防止を図ってきた。「里親ガイドブック」で里親と、里親に関心のある人に情報を届け、2022年6月までに、同協会の里親会員数を現在の約3倍の千人に増やす。

 ウェブシャークは身体にフィットするビーズソファ「Yogibo」の運営会社で、社会課題に取り組む団体のスポンサーとなるプロジェクト「TANZAQ」を展開。同協会も対象に選定され、同社のノウハウや広告出稿を受け、里親制度の認知度向上のため発進力を強化しており、「里親ガイドブック」の作成もその一環。同社の大森一弘取締役は「明確な問題意識で社会課題に取り組む団体が、飛躍したい時にどうするか一緒に考えていきたい」と話す。

 「里親ガイドブック」は現役里親からの聞き取りを中心に、制度・手続き・心情など多面的に里親の悩みと解決策を紹介。「幼稚園には、実名か里親姓か」「奨学金の申請時の名前は」など、子どもの年齢別、シーン別で異なる疑問の解決を図る。同協会の岩朝代表理事は「子どもに専念できるように私たちが支援していくので、ガイドブックを活用して」と呼び掛けている。


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