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ウクライナの素顔迫る 文化交流協会、小野さんが著書

2022年5月20日

 ドニエプル出版社長で日本ウクライナ文化交流協会会長を務める小野元裕さん(52)=八尾市=が『ウクライナ侵攻に至るまで〜誰も知らないウクライナの素顔』を出版した。2014年のロシアによるクリミア併合や今年2月の侵攻など、いまや全世界から注目されているウクライナの動きを小説スタイルで描写。「一人でも多くの人にウクライナの実情を知ってもらいたい」との熱い思いを込めた。

「ウクライナの実情を知ってもらいたい」と話す小野さん

 小野さんは天理大でロシア語を学んだ後、大阪の出版社「新風書房」勤務を経て、2005年にキーウ(キエフ)へ渡航。帰国後、同協会を設立し、多岐にわたる文化交流に注力している。

 著書は、小野さんが社長を務める地域紙「東大阪新聞」に、自身で連載した「ウクライナを歩く」を改題し、14〜22年までを時系列でまとめたもの。時々刻々と変わりゆく国の姿と、親しい友人らのことを書き残したいとの思いで奮起し、連載中に何度も現地を訪ね、五感をフルに使ってウクライナを“吸収”した。

 14年のマイダン革命(ウクライナ騒乱)の様子をはじめ、独立記念日や大統領選、新型コロナウイルス禍、ロシア侵攻−といった大きな出来事に加え、友人らの姿や声を絡めて執筆。市井の人々の何げない日常生活にも触れながらウクライナ問題の本質に迫っている。

 小野さんは「ウクライナ人のメンタリティや、侵攻に至った経緯が分かる一冊に仕上がっている」と話し、愛するウクライナの一刻も早い平和到来のメッセージを発信している。

 3300円(四六判284ページ並製本)。問い合わせは電話072(926)5134、ドニエプル出版。


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