岡力の「のぞき見雑記帳」

元お笑い芸人・波多野公平さん

2020年6月8日

農業ベンチャーで地方創生に挑む

ベンチャー企業を起こし活躍する波多野公平さん

 「今までやってきた点がようやく線になりつつあります。人が喜んでくれるとうれしいので根本は芸人気質だと思います。ただ…緊張は昔から変わらずします」。そう語るのは、かつてお笑い芸人として活躍した波多野公平さん。

 1975年生まれ大阪府茨木市出身。幼少期はバスケットボールに没頭し、周囲からは「神童」と呼ばれていた。高校時代、お笑い芸人を目指し同級生とNSCへ入学。卒業後に若手の登竜門・2丁目劇場で活動するも程なく解散。その頃、同じ芸人を目指し相方を探していた弟とお笑いコンビ「ママ・レンジ」を結成しコンテストに出場。見事優勝しその流れで多くのスターを輩出した「baseよしもと」の劇場メンバー入りを果たした。

 空前のお笑いブーム絶頂期、兄弟コンビとして練習面では融通は利いたがケンカもよくした。「これまでの人生で受けた事のないキャーキャーという黄色い声援。誕生日やバレンタインになるとたくさんプレゼントをもらい今では信じられない出来事だった」と当時を振り返る。

 今年4月には京都府南丹市美山町でローカルベンチャー企業「合同会社ロカポテ」を設立。イベント、ツアー企画の運営傍ら演劇台本や小説を書き作家活動もしている。現在、会社のロケーションを生かし「泊まれる観光農園」を建設中だ。また、京都市動物園のゾウやゴリラのふんを肥料として使用し京野菜を栽培。収穫された農作物は市のふるさと納税返礼品に採用され、大手百貨店の商品サイトでも購入可能である。

 「お笑い芸人を経験し社交性を身につけフットワークも軽くなった。仲間が活躍しているので恥ずかしさもありますが少し鼻が高いです(笑)。準限界集落でローカル・ポテンシャルを発信できるよう頑張りたいです。周りの人が笑って元気になってもらえるようさまざまな事に挑戦したいです」。新たな舞台で試行錯誤しながら、人々を笑顔にする活動は継続中だ。

(コラムニスト)


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