広告チラシ・催し物案内展

広告チラシ・催し物案内展

 南部町下中谷の祐生出会いの館で「広告チラシ・催し物案内展」が開かれている。同町出身の孔版画家・板祐生(1889~1956年)が収集した明治から昭和初期のさまざまな業種のチラシを展示。木版画の広告や絵手紙のようなデザインをしたチラシなど世相を反映した308点が展示され、訪れた人が興味深そうに見入っている。
 同町法勝寺にあった呉服店、伊沢商店の「引札(ひきふだ)」と呼ばれる歌舞伎の一場面を木版で描いたチラシや、祐生自身が店に手紙を書いて取り寄せたという、京都の老舗文具専門店、鳩居堂のチラシなど当時の全国各地の広告を見ることができる。
 京都、大阪を中心に商売を営んだ染め織物業者の案内状にはモミジやカキツバタなど季節の植物が描かれており、まるで絵手紙のよう。かわいらしいイラストと「親の油断は子供の危険」の文句が目を引く路面電車との接触事故防止を呼びかけるチラシや、台湾のブランド「タカサゴビール」の広告など、当時の時代背景の分かる貴重な資料が並ぶ。

会場 祐生出会いの館
住所 鳥取県西伯郡南部町下中谷1008
開場・開演 5月27日まで
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