連載・特集

大森均の釣れ釣れ草

今年の八丈島は型勢ぞろい

2009年4月10日

鈴木伸行名人61.5センチの尾長グレをゲット

61.5センチの巨グレをしとめた鈴木伸行名人

 磯釣りの中でもグレは最も人気のあるターゲットだ。しかし、この魚を釣り上げるには少々技術がいる。40センチのグレが針掛かりしても、磯際のくぼみや海溝の割れ目などに向かって走る上、その疾走を止められなければ、くぼみや割れ目に張り付かれて取り込みに難渋する。

 これが50センチオーバーとなると、平均的な釣り師には、それは名人たちの特別な世界となる。長く釣りをしていれば針掛かりはしているのであろうが、一瞬で竿(さお)をのされて姿を見ないままに自己記録は50センチ手前の48センチというグレ釣り師が結構多い。

 ▽多くの人に愛されている鈴木伸行名人

 先日、鈴木伸行名人から電話があり「今年の八丈島は型が揃(そろ)ってます」との情報が寄せられた。その中でさりげなく「60センチオーバーも出ましたし」と聞いたが、あまりのさりげなさに詳細を尋ねる間合いを失い次の話題に移行してしまった。

 鈴木伸行名人は、そのおおらかで温かい人柄から多くの人に愛されている。腕は、日本で最も権威ある磯釣り選手権の決勝に五度出場して、優勝、準優勝、三位と三度もお立ち台に上がっているほど。

 しかし、そんな「競い」より「海を楽しむ」風の釣り哲学が感じられるナイスガイだ。いずれ釣りの著述に関する集大成として「名人列伝」を書くつもりであるが、この人は間違いなくその中で「誰からも愛される…」と副題を修飾する言葉が付くことは間違いがない。

 ▽高確率で記録更新が可能

 60センチのグレを釣り上げることについての難易度は並大抵ではない。ちなみに私もお目にかかったことはない。とにかくその様子をあらためて電話で伺うと、「61・5センチ3・38キロありました。磯は平根ですが、あまり人が釣らないような場所です。針も喉(のど)の奥まで飲まれており、道糸も4号のハリスも根にすれてザラザラでしたので運もよかったのでしょう」。

 さらに「ほとんどが50センチオーバーの型揃いです。こんなに型揃いの年の八丈島は私も初めてですが、タナは竿二本程度で居食いのような不明確なアタリが今回の特徴でした」と鈴木名人。ここまで情報があるなら48センチで停止している多くのグレ釣り師は、かなりの高確率で記録更新が可能だと思いません?

 ■ガイド□

 ◇空路 羽田空港⇔八丈島。直行便で45分。毎日4往復・全日空=電話0120(029)222

 ◇海路 東京(竹芝桟橋)⇔八丈島。午後10時20分東京発、翌朝八丈島着。毎日1往復・東海汽船=電話03(5472)9999

 ◇宿泊および問い合わせは電話04996(2)4450、ビーチタイムへ

週末のイチオシ 気配

■磯(1)■袋・和歌山

 ヤエンのアオリイカ好調。モムシでアオリイカ0.8−3.0キロが7ハイの釣果がでた。ヤエン釣りで今週末あたりは中紀から南紀にかけての磯で大型続出必至。グレも場所は限られる(一の島・コジ)が30−40センチを10尾前後期待できる。水温18度前後。完全予約制。▽かわばた渡船=電話0735(62)0052

■磯(2)■家島群島・兵庫

 西島、院下島、坊勢島などの各磯でチヌの良型が急上昇。西島でチヌ42−45センチ10尾、坊勢島で同魚35−53センチ12尾、35−42センチ9尾などが上がった。いずれもフカセ釣り。磯際の急深のポイントを選び、辛抱すれば好釣果確実。▽那波釣具渡船店=電話079(272)1708

■カセ■串本・和歌山

 マダイ堅調。7日、マダイ40−53センチ3尾。アジでアオリイカのキロアップが1−3ハイ狙える。運がよければ呑(の)ませ釣りでヒラメも期待十分。▽大裕丸=電話0735(65)0603

■波止■西宮ケーソン・兵庫

 各渡船店からの情報によると、エビ撒(ま)き釣りのハネの釣果は例年より低調ながらもこの時期になるとそれなりに上向きとのこと。特に、鳴尾浜、甲子園浜、西宮浜あたりが好調。今週末は西宮ケーソンを推奨。実績も沖波止に遜色(そんしょく)ない。▽MAX武庫川店=電話06(6411)4848

■海釣り公園■平磯海釣り公園・兵庫

 ウキ釣り、胴突き、カゴ天秤(てんびん)釣りなどでメバル10−18センチを10−30尾。7日、西12番テント前でメバル11−18センチを55尾の釣り人(カゴ天秤)あり。エサはシラサエビ、青イソメ、サシアミ、アミエビ。ウキ釣りで40−60センチのハネが姿を見せ始めた。▽公園事務所=電話078(753)3973

 (大阪日日APG 上田光次)