連載・特集

大森均の釣れ釣れ草

オオカミウオの味噌鍋

2009年11月20日
オオカミウオの顔面

 水族館でしか見られないような珍しい魚や、飛び切り高鮮度の小魚がスーパーに定期的に並んでいる。イオンが昨年夏に始めた産地との直接取引が軌道に乗り、取引する回数や漁協などが増えてきたためだ。

 神奈川県の系列店では、相模湾で取れた全長約1メートルのマンボウを展示後、食用として販売した。「どうやって食べるの?」といった客の声に、身と内臓を混ぜた「肝あえ」など、漁師直伝の調理法を店員がアドバイスし、売り場は黒山の人だかりだったという。

 関西の店舗でも、サメなど珍しい魚を店頭に並べ好評と聞く。私たち磯釣りをする者にはグレは珍しい魚でもなんでもないが、魚屋であまり見かけないので、案外食した経験がない人が多いのかもしれない。

▽ビワスズキはブラックバス

 先日、知人が「ビワスズキの熟鮨(なれずし)」をお茶漬けで食べたらうまかったという。フナの熟鮨なら聞いた事があるが、ビワスズキなど聞いたことがない。草津の道の駅で買ったという。

 電話で問い合わせてみると、ブラックバスとのこと。スズキの仲間には違いないが琵琶湖で捕れるからビワスズキとは恐れ入った。同じ売り場にはブルーギルをビワコダイと称した熟鮨まであるという。熟鮨も受け入れにくいのにブラックバスやブルーギルでは食欲がそそるとは言い難い。しかし、これは味もおおよそ想像がつく範疇(はんちゅう)にある。

▽姿を見て家族は廃棄をすすめたオオカミウオ

 人の食に対する好奇心は際限がない。しかし、自分が初めての発見者なら好物のナマコはけっして食べなかったに違いない。タイやアユは姿が美しい。姿も食欲の喚起とは必ず関係があるはずだ。

 オオカミウオという魚がいる。鋭い犬歯が特徴で、一見、威嚇的な面構えで、そのグロテスクな姿は、間違っても食べてみたいという衝動が起こるようなものではない。これを北海道から送られてきて食べた人がいる。時間がたつと独特のにおいがするうえに、その姿を見て家族は廃棄をすすめたという。

 彼は、食に対する好奇心が強く、その程度でひるむような人ではない。調理をして食したという。その感想を聞くと「典型的な白身魚の味。しかし、魚肉そのものに味が薄く、塩焼きは失敗でしたが味噌(みそ)鍋にしたら、ちょっとねっとりとした食感があり結構いけました」とのこと。

 この稿をすすめるにあたって、薄い記憶であったオオカミウオの姿を図鑑で再確認したが、私は遠慮しておきます。ハイ。

週末のイチオシ気配

■船■泉佐野・大阪

 タチウオが再び上昇気配。22〜23日あたりは、潮まわりからも今年最後の大釣り濃厚。メーターオーバー続出。13日には132センチが飛び出した。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■磯(1)■袋・和歌山

 グレ上昇気配。トサキ、タテクラ、横島、ヒラバ、一の島などでグレ25〜35センチが10尾前後。また、底物は一の島でイシガキダイ35〜40センチ2〜5尾。水温23度前後。完全予約制。▽かわばた渡船=電話0735(62)0052

■磯(2)■大引・和歌山

 底物気配上々。一発期待できる。アシカの子、ヒジキなどでウニのエサでアタリ頻繁。イシダイ40センチ前後なら高確率で出合える。水温22度前後▽村井渡船=電話0738(65)1041

■筏■本浦・三重

 本浦は堅調で終盤まで釣果の振幅が比較的少なそう。連日、チヌの大型(45〜53センチ)交じりで4〜8尾程度の平均釣果。エサは、アケミ丸貝、イガイ、サナギ。オキアミ、シラサエビでは35センチどまり。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止■北港・大阪

 チヌ・ハネ良型堅調。エビ撒き釣りでチヌ40センチ超が2〜3尾とハネ50センチ超が3〜4尾程度がいい人の釣果。今年はハマチ(50センチ超)の回遊が多く、アジの呑ませ釣りで1〜2尾。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■投げ■妻鹿・兵庫

 これから投げのカレイがアブラメ交じりで釣れる沖波止。捨て石の切れ目狙いでいずれも近投でOK! エサはマムシとイシゴカイ。カレイはサイズよく25〜30センチ、アブラメも30センチ級が狙える。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

 (大阪日日APG 松田勝也)