大森均の釣れ釣れ草

アユの友釣り 名張川で13尾

2017年9月4日
名張川のアユ釣り風景
当日の釣果

 アユは、春から大小の群れとなって川を遡上(そじょう)する。やがて石底地帯に達すると、プランクトンの動物食から珪藻類の植物食に変わる。この石につく珪藻類をアカと呼び、その食料の占有を脅かす侵入者を猛然とタックルして撃退するアユの習性を巧みに利用した釣りが友釣りだ。

   ◇   ◇

 8月17日、茨木市の樋口宏之さんは、名張川で少し小さめのオトリをそっと送り出した。日置川か有田川か名張川かと、釣行前にその選定に悩みに悩んだらしいが、例年お盆過ぎからが本格化すると釣友に聞いた一言で名張川に決定した。

 船釣りも磯釣りも釣りなら何でも!という樋口さんだが、一番のお気に入りがアユ釣りで、この日も友人からタコ釣りに誘われたのを袖にしてアユ釣りにやって来た。どうしてもアユ釣りに来たかったもう一つの理由は、新調した20万円の竿(さお)を早く試してみたかったということらしい。

 「広々とした景観の中に竹やぶの緑が絡まってロケーションが最高のポイントでした。ウグイスがキョキョキヨキヨッと甲高い声で『谷渡り』を奏でていました。ウグイスのエールの中でアユ釣りができる環境はそうあるものではありません。

 岸の上から目を凝らすと、底石はピカピカで多くのアユがキラキラとアカをはんでいるのが見えました。オトリが小型だったので、負担を減らすために6号の3本錨を選択し、拳ほどの石がピカピカに磨かれている浅いザラ瀬で釣ることにしました。

 オトリを流れの緩い場所から放してやると、スーッと流心めがけて走っていきました。竿を立ててオトリを泳がせると、水中でかすかに尻尾を振って泳ぐのが見えました。その瞬間、いきなりドンッ!ときました。無事に17センチほどのアユをゲットしました。

 最初のオトリと背掛かりの元気な野アユを交換し、新しいオトリを同じポイントに送り届けました。新しいオトリは動きが機敏です。今度もドンッ!ときました。衝撃度は1尾目より大きかったですが、2尾目も同サイズでした。一カ所で2、3尾釣ると、アユが掛かりません。

 しかし、まだアユはキラキラと見えていましたから辛抱すれば釣れるかもしれませんが、20〜30メートル上へ移動して2、3尾、また移動して2、3尾。朝に釣った同じ場所でも時間がたてばまた釣れる。この日は午後3時まで14〜18センチを13尾とまずまずの釣果でした。

 やっぱり、竿も良かったんでしょう。新しいおもちゃを買ったら、すぐにでも使ってみたいとは、幼稚園に行く孫と変わりませんわ」と、樋口さんは照れながら語った。

週末のイチオシ気配

■船(1)■泉佐野・大阪

 小島沖、淡路沖から神戸沖にタチオウ北上。70〜105センチ10〜20尾が連日の竿頭。タチウオテンヤ40号使用。メーターオーバーも出だしてこれからが本番。エサ、氷、保険付き7千円。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(2)■小浜西津・福井

 小浜沖から香住沖にかけてマイカ回遊。半夜釣りでマイカ胴長10〜32センチ3ケタ釣果が出る。今が狙い目。▽松福丸=電話0770(52)6298

■磯(1)■大引・和歌山

 イシダイ、イシガキの35〜40センチが1〜2尾と釣れ始めた様子から、今週末は、近場であるが大引を推奨する。9月は近年のデータから底物が好調。60センチオーバーも出ることがあるので油断のないタックルでのぞみたい。また、上物は各磯でイサギがカゴ釣りで5〜10尾期待できる。▽上野渡船=電話0738(65)1222▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■湯浅・和歌山

 アイゴ堅調。フカセ釣りでアイゴ25〜35センチ20尾前後。エサは酒カス。ウキ下は1〜1.5ヒロ。アオリイカはエギで胴長10〜15センチが5〜20パイ程度は見込める。▽なぎ丸=電話0737(62)3891

■波止(1)■妻鹿・姫路

 サビキ釣りで小アジ好調。7番でアジ10〜12センチ50〜70尾。潮によりイワシ10〜15センチも10〜20尾も混じる。なお、タコの探り釣りも0.2〜0.6キロが5〜10パイ見込める。他に投げ釣りでキス15〜20センチ20〜25尾。チヌは、8番テトラ側で25〜45センチ3〜8尾フカセ釣り。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

■波止(2)■武庫川一文字・兵庫

 タチウオ接岸。サイズは70センチ前後とまだ小さいがドジョウの引き釣りで5〜10尾期待できる。他にサビキ釣りで小アジ(8〜13センチ)100尾。回遊待ちにガシラの探り釣りの二刀流を。12〜24センチをいい人で30尾。エサはシラサエビ、青イソメ、石ゴカイ。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

 (大阪日日APG 錦 剛司)