月刊オリックス・バファローズ通信

中継ぎで2勝のルーキー 小林慶祐投手

2017年8月27日

信頼される投手に 任されたイニング抑える

「(プロ初勝利の)ウイニングボールは実家の両親に贈りたい」と話す小林投手
「信頼できる投手に」。ルーキーイヤーに飛躍を誓う

 社会人の強豪、日本生命出身の小林慶祐投手(24)。1年目の今季、中継ぎで22試合(25日現在)に登板し、既に2勝を挙げるなど好調だ。“即戦力”ルーキーにここまでの手応えと課題を聞いた。

■強い気持ちで

 −プロ1年目で既に2勝を挙げた。手応えは。

 まだ納得いく結果も出ていないですし、「信頼を得る」というところまでたどり着いていない。皆さんの期待に応えられず歯がゆいといいますか、悩む部分が多いですね。

 −課題をどう認識している。

 制球はもちろん、日によって調子にムラがある。以前より一層強い気持ちが必要だと感じています。

 −打者の印象は。

 アマチュアでは甘く入ってもファウルを取れたが、今は甘く入ったり、高めに浮いたりすると、長打だったり、もしくはフェンスを越えてくる。振りが強く、空振りもなかなか取れない。

 −特に意識して続けているトレーニングは。

 シーズン中に一度2軍へ落ちたときもそうですし、キャンプでも一度下へ落ちて、腕が振れなくなってきているというのが分かった。簡単にストライクを取りにいきがちになっていたので、まずは腕を振れるフォームを意識してきました。

 −その成果は。

 キャンプの時とは違った感覚がある。以前よりは真っすぐで空振りを取れている実感があるし、後は変化球でいろいろ勝負できたらと思っています。

■ただびっくり

 −5月に1軍へ昇格し、同31日に初勝利。勝利の味は。

 正直な気持ち、あんなに早く取れるとは思ってなかったし、ただただびっくりでした。

 −5月は若手4人が勝利投手となる「プロ初勝利」ラッシュだった。同世代の投手も多いが、その存在は。

 (初勝利を挙げた)山岡(泰輔)と黒木(優太)は年下ですけど同期入団で、ドラ1とドラ2。開幕からずっと投げていたので、「こいつらすげえな」と。(2年目の)赤間(謙)さんもずっと1軍で投げていて、自分もそうなりたいと思っていました。山岡、黒木とはもちろんよく話しますし、赤間さんや金田(和之)さんにはよく食事にも連れていってもらっています。

■悔しさばねに

 −高校3年間は、公式戦の登板がたった1試合だった。

 初めてベンチに入ったのが3年生のとき。最後の夏も控えだった。大学では2年目でようやく試合で投げられるようになった。

 −飛躍の要因は。

 高校で投げられなかった悔しさが一番ですね。本当に何もできなかったので、その分気持ちは強く持ってきた。

 −自身の考える持ち味は。

 腕を振って投げる真っすぐ。フォークとスライダーもありますが、一番自信を持っているのは真っすぐなので。

 −今季の目標は。

 内容はどうであれ、自分が任されたイニングは絶対にゼロで帰ってくるという気持ちでマウンドに上がりたい。

 −思い描く将来像を教えてください。

 こいつで打たれたらしょうがないと思われるような「信頼できる投手」になるというのが一番。これだけは子どものころからずっと意識してきたので、信頼を勝ち取りたいです。

スマートな好青年

 ▽…「いじられキャラ」「将棋の藤井聡太四段似」−。京セラドーム大阪の球場外で行われた19日のトークショーでは、この日のゲスト、近藤大亮投手が翌日の出演が決まっていた後輩をいじり倒した。おっとりとした口調ではあるが、社会人野球出身らしく取材への対応もスマートな好青年だ。それでも性格とは一転、187センチの長身から投げ下ろす最速150キロの速球は最大の魅力。ぜひ球場で、即戦力ルーキーの躍動する姿を見届けよう。(ふ)

 小林慶祐(こばやし・けいすけ) 1992年11月2日生まれ。187センチ、86キロ。右投右打、投手。千葉県出身、八千代松陰高−東京情報大−日本生命。日本生命では入社1年目の2015年に都市対抗と日本選手権を夏秋連覇した。16年ドラフト5位でオリックスに入団、背番号39。今季は中継ぎで23試合に登板し、2勝1敗、防御率4.24(25日現在)。