岡力の「のぞき見雑記帳」

有限会社 シューズ・ミニッシュ

2017年10月30日

夢のある靴 大阪から世界へ

漫画とコラボした製品を持つ高本やすお社長

 「漫画の世界が現実の物となる」−。

 夢のある商品を製造し注目を集める大阪の企業がある。今年で創業49年になる有限会社シューズ・ミニッシュは、大阪市生野区に本社を構える老舗の靴メーカーである。2009年に先代より引き継ぎ高本やすおさんが2代目社長に就任。「メイドイン生野」をスローガンに、近隣の住民や工場に対して製造業の委託を呼びかけ事業改革を行う。現在、作業工程を細分化し、400種におよぶ製品を街全体で製造している。

 14年には、画期的なデザインと機能性を持ち合わせたサンダルブランド「リッゲタカヌー」を立ち上げる。一風変わったネーミングは、RE(再生)+下駄(ゲタ)=リゲッタとカヌーのような形状に由来。サンダルと靴の中間に位置する新しい履物としてアジアを中心に30カ国で販売を展開。大阪市内では、南船場と中崎町に直営店を構える。

 5年前より年4回ペースで東京に出向き展示会を実施。地面と一体化し足にフィットする履き心地と大阪らしいデザインが受け、バイヤーの間で話題を呼んでいる。東京・目黒の会場で高本社長にお話を伺った。

 「楽しく取り組んでいるところを人目に触れたい一心です。ちゃんとした物を作っていればところ変わっても理解してもらえると信じています。現在、400人の職人が取り組みに賛同し製造を行っています。今後は、高齢化する職人を指導員として雇用し後世に継承していきたいです」。

 今回は、来年発売される新作アイテムを発表。目玉は、鉄腕アトムやブラック・ジャックなど数多くの手塚治虫作品とコラボしたサンダルやシューズ。漫画の描写に使われる丸みをおびたフォルムやキャラクターにちなんだ色やデザインがユニークに施されている。大阪から世界へ−。これからも靴を介して多くの人々に夢と希望を与えていく。

(コラムニスト)
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