懐かしい童謡にほろり 田村虎蔵生誕150周年 鳥取で記念コンサート

 岩美町名誉町民で作曲家の田村虎蔵生誕150周年を記念したコンサート(実行委主催)が29日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。同町内の小学生らによる、田村が作曲した童謡の合唱などがあり、来場者は誰もが一度は耳にしたことがある懐かしいメロディーに聴き入った。

 田村は1873年に同町馬場で生まれ、「きんたろう」など、現在まで歌い継がれている数々の童謡唱歌を世に送り出した。口語体を歌詞に用いる「言文一致唱歌」を提唱したことでも知られている。

 コンサートでは、岩美町内の小学校3校の児童が、「お月さま」「大黒さま」「きんたろう」を合唱し、元気な歌声を響かせた。このほか鳥取西高吹奏楽部による田村虎蔵のメドレーの演奏などもあり、来場者も体を揺らしたり口ずさんだりして楽しんだ。

 同町岩本の川上栄二さん(83)は「懐かしさでほろりとした。童謡はいつになっても忘れない。田村は地元の誇り」と話した。

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