音に感謝をのせて ―隠岐島前高生の挑戦―(上) 「フェス復活を」島内奔走

高校生の決意、大人動かす

  • 会場となる隠岐神社でポーズを取る田川さん(手前左)と上田さん(同右)ら隠岐島前高の生徒=10月14日、島根県海士町海士

 島根県海士町で2018年に開かれたプロとアマチュアバンドによる音楽イベント「AMAFES(アマフェス)」が5年ぶりに復活する。コロナ禍で失われた島内に活気を取り戻そうと、同町の隠岐島前高の生徒たちが島内を奔走。熱い思いは次第に島民を巻き込み、11月4日の開催にこぎ着けた。実行委には鳥取県など町外から“島留学”した生徒も。思いは形となり、小さな島に大きな足跡を刻もうとしている。

 海士町がある中ノ島、西ノ島、知夫里島の3島がある島前地域で13年、「音つなぎ」という音楽イベントが開催された。音楽界の第一線で活躍するプロの歌手らが、数日間にわたり3島でステージを繰り広げた。

 「音つなぎ」は15年にも開催され、18年には規模を縮小し、舞台を海士町に移して「AMAFES」となった。このとき、本番の運営には、地元の高校生が大勢加わった。当時中学生だった今フェス実行委の同高3年の田川桜さん(18)=大阪市出身=は、大人と高校生が一体となってフェスに取り組む姿に「自分もアマフェスをやりたい」との思いを募らせた。

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