鳥取市田園町3丁目の吉備総合電設は、同社で秋の防災祭りを開き、地元の城北地区公民館からの30人をはじめ地域住民約50人が訪れ、火災・地震に臨場するVR(仮想現実)体験を行った。
体験会では、能美防災(東京都)が作製した火災臨場体験VRを利用。ノートパソコンから出火▽下階で発生した火災▽廊下に充満する煙▽大地震・火災の恐怖▽混乱したオフィス街の避難-の5パターンを体験できる。
VRゴーグルを装着し、廊下に充満する煙を体験した同地区健康づくり協議会の植村俊夫会長は「操作は初めてで難しかったが、リアルな感じがするいい体験ができた。臨場感があり、いざという時に役立てたい」と話した。
同社の山下誉議社長は「地域の防災に貢献したいと思い、城北地区公民館に体験会への参加を提案した。万一の時に冷静に対応していただける訓練になれば。災害時に頼りになる拠点になりたい」と意義を語った。
会場には非常食の試食コーナーを設け、車載用防災バッグなど防災商品も展示し、訪れた参加者はそれぞれのコーナーで興味深く話を聞いていた。