SABU監督「アンダー・ユア・ベッド」で韓国映画初挑戦 言葉分からない分画面に集中できた

  •  映画「アンダー・ユア・ベッド」で韓国作品に初挑戦したSABU監督=東京都千代田区
  •  「韓国では若手のスタッフも積極的に意見を出してくる。とても風通しがいい現場だと感じた」と語るSABU監督
  •  映画「アンダー・ユア・ベッド」の一場面((C)2023,Mystery Pictures,ALL RIGHTS RESERVED)

 日本のサスペンス小説を韓国で映画化した「アンダー・ユア・ベッド」が、5月31日に日本公開。メガホンを取ったのは、これが韓国作品初挑戦となるSABU監督だ。慣れない撮影環境や言葉の壁に戸惑いつつも「耳から入る情報が少ない分、画面に集中できた」と手応えを語る。

 思いを寄せる女性の家に侵入し、ベッドの下に潜り込んだストーカーが、女性を夫の暴力から救い出そうとする物語。日本でも2019年に映画化され、話題を集めた。

 激しい暴力と性描写が作品の核となるだけに「どれだけ生々しく、かつアートとして美しく描けるかに頭を悩ませた」とSABU監督。いつにも増して入念に絵コンテを描き、撮影に臨んだ。

 画面の縦横比を、通常より幅が狭い3対4にしたのも工夫の一つだ。「視線が人物に集中し、主人公と女性と夫、3人の関係をじっくり見せられる」。暴行シーンでは夫の手や顔が画角に収まらないこともあったが「それも迫力があって、いいんじゃないかと」。

 美術の力にも助けられたという。「韓国ではセットや衣装など、全てを美術監督が統括しているので、イメージ通りの画面を作りやすかった」

 一方、労働環境の改善が進んだ韓国ならではの悩...

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