鳥取城攻めの新史料 現佐治町へ秀吉が「禁制」 支配地域への対応記す

  • 新しく発見された鳥取城攻めに関する史料=23日、鳥取市歴史博物館やまびこ館

 羽柴秀吉の鳥取城攻めに関する新史料が、鳥取市の市歴史博物館やまびこ館で26日から公開される。新たに見つかったのは、1581(天正9)年の第2次鳥取城攻めの際、秀吉が同市佐治町にあった「さちの郷」に対して発給した「禁制」が記された書状。羽柴方の軍勢による乱暴などを禁止し、安全を保障する内容となっている。同市河原町にもほぼ同じ内容の禁制が発給されており、同館の石井伸宏学芸員は「鳥取城攻めの際の支配地域への対応など、細かなことが分かる手がかり」と話す。

 書状は縦32センチ、横48・5センチ。今年3月に同館が京都府の古書店から購入した。さちの郷に対し、秀吉方の軍勢が乱暴をすること、放火をすること、田畑の作物を刈り取ることを禁止し、違反した場合は速やかに罰すると書かれている。

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