鳥取県は、青谷上寺地遺跡で出土した人骨をもとに顔などが復元された3体目の「青谷弥生人」の名前を募集している。約1800年前に青谷で暮らしていた30代女性で、青谷かみじち史跡公園(鳥取市青谷町吉川)に復顔像が展示されている。募集期間は6月30日まで。
女性の復顔像は3月20日にお披露目された。骨のDNA分析などで、面長▽小顔▽肌はやや明るい色▽髪の毛は太くて直毛▽眉は濃いめ▽瞳は黒色で二重まぶた―の特徴が判明した。
復顔像は30代男性・青谷上寺朗(かみじろう)、10代前半の少年・青谷来渡(らいと)に次いで3体目。隣に並べて展示する上で違和感のない名前を求めており、同公園の河合章行係長は「みんなに愛されるすてきな名前を待っている。ぜひどんどん応募してほしい」と呼びかけた。
応募は1人1点限りで、考えた名前と、名付け理由・意味を添えて送る。同公園の応募箱への投函(とうかん)のほか、県の電子申請サービスや郵送で送ることができる。審査結果は7月下旬に発表。最優秀賞(1点)は2万円相当の県の特産品、優秀賞(3点)は古代米などの「弥生グルメ」セットが贈られる。