新たな体育館「米子アリーナ」の整備に伴って閉館するどらドラパーク米子市民体育館(米子市東山町)が25日、市民に無料開放された。数々のスポーツ大会やイベント、教室などを通じて思い入れのある市民らが訪れ、別れを惜しんだ。
同体育館は1969年に整備された。バレーボール3面が確保できるなど、開館当時は鳥取県内でも指折りの広さを誇り、全国規模の大会にも使われてきた。
この日はスポーツなどを通じてこれまでに体育館を利用したことのある市民が次々と来館。館内を見学し、写真や動画に収めていた。
訪れた1人で市内に住む梅林伸一さん(66)は中学時代から卓球に打ち込み、県民体育大会で団体優勝を果たした思い出の場所だという。「サクラの木を使った床が最高で、いろいろな人とめぐり会い、悔しい思いもした。なくなるのは悲しい」と話した。
最終日の26日には締めくくりのイベントとして、パラリンピックの種目の一つ「ボッチャ」の交流大会が開かれる。