日本酒「鷹勇」ブランドで知られる大谷酒造(琴浦町浦安)の純米吟醸酒「鷹勇 極辛」などを使用した大人向けの新商品「夜のわらび餅」が完成し、6月から倉吉市の洋菓子店で販売される。晩酌代わりにもなるスイーツで、同店は「父の日の贈り物にも使ってほしい」と期待する。
新商品を開発したのは、ケーキショップチロル(倉吉市福山)のパティシエ、白水祐介さん(37)。同店では定番ケーキのほか、季節ごとに新商品を扱っており、常時約30種類を販売している。
「地元の物を使って父の日の贈り物になるような商品を作りたい」(白水さん)と、父の日の定番ギフトである日本酒を使ってわらび餅をベースに商品づくりを始めた。
原材料は地元産にこだわり、日本酒は地酒を飲み比べた結果、日本酒本来のうまみが感じられる「鷹勇 極辛」、水は白山命水(倉吉市蔵内)の天然還元水「白山命水」を使用。商品は抹茶味とユズ味の2種類で、抹茶味には井上青輝園(大山町)の大山抹茶、ユズ味には市内で生産されているユズを採用した。隠し味にも大山町の藻塩を使っており、食べる際はきな粉ではなく、「鷹勇 極辛」入りの専用ソースで味わう。
販売期間は6月1日から9月上旬までの期間限定。白水さんは「地元の原材料にこだわったことで、作り手の思いを感じながら商品づくりができた。日本酒を飲まない人も、この商品をきっかけに日本酒を好きになってもらえれば」と力を込めた。