脱炭素社会の実現を目指し、鳥取県内の大学生とフィンランド・トゥルク市の学生らによる意見交換会が10日、鳥取市若葉台北1丁目の鳥取環境大であった。「食の循環」をテーマに、お互いの国の取り組みについて理解しながら活発に意見を交わした。
フィンランドの学生5人と、鳥取環境大と鳥取大の学生13人が参加。5班に分かれて「脱炭素社会の実現に向けてフィンランドと鳥取の学生が一緒にできること」を話し合った。
ある班は「フードリボーン」と題し、互いの国の特産品を使ったレシピを作り、料理教室や動画配信で発信し合うことで地産地消につながると提案。また、両国をオンラインでつないで環境問題について学び合う機会を増やすという提案もあった。
鳥取環境大環境学部4年の下江信之介さん(21)は「環境先進国のフィンランドの学生と話し合い、環境教育の重要性を感じた」と話した。トゥルク大学院1年のソン・マイさん(29)は「自国の学生や子どもたちに、日本の取り組みを情報発信したい」と力を込めた。