新たな飛来地出現 米子・春日にコハクチョウ

 米子市の春日地区に、コハクチョウの新たなスポットが出現した。同市上新印の田んぼの一部で、種をまく前の調整のために水が張られると、100羽近くが集まるようになった。田園地帯に「クォークォー」とにぎやかな鳴き声が響き、住民らが温かく見守っている。

 田んぼを管理する柳谷ファーム(同市下新印)によると、今月中旬に田んぼ計約600平方メートルに水を張ると、コハクチョウが飛来するようになった。26日は約90羽が集まり、時折水しぶきを上げて体をぶつけあったりして、活発に過ごしていた。

 田んぼがある周辺は、夏になるとホタルが舞う「ホタルの里」としても知られ、春日地区交流館「かすがの郷」の谷本龍夫事務局長は「『コハクチョウの里』にもなってくれたら」と目を細めた。

 米子水鳥公園(同市彦名新田)の神谷要館長は「水を張ったことでもみ殻が浮かび、コハクチョウが餌を食べに降りたのではないか」と分析する。近年は島根県安来市で過ごす群れも増えており、神谷館長は「住民の保護意識が高まり、コハクチョウにとって過ごしやすい地域になっている」と話している。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事