「日本さくら名所百選」の一つ、倉吉市仲ノ町の打吹公園で3日、ソメイヨシノが満開となり、ライトアップされた夜桜を鑑賞しようと、多くの市民らが訪れた。
この日、公園を管理する市管理計画課の職員が園内の標本木を目視し、満開基準の8分咲き以上であることを確認した。前年より2日早く、今後1週間程度楽しめるという。
園内では「倉吉春まつり」の一環として、羽衣池を中心にぼんぼりや照明による恒例のライトアップを実施。時折冷たい雨が降るあいにくの天候の中、日没後には傘を携えた家族連れやカップルが訪れ、鮮やかな明かりに照らされた桜をスマートフォンで撮影するなどした。市内に住む奥田優香さん(25)は「雨にしっとり咲く桜も美しい」と幻想的な雰囲気に浸った。
桜のライトアップは5月6日まで。毎日午後6時~10時に点灯する。5、11、12日は白壁土蔵群の一部を竹明かりなどで彩る催しが初開催される。