兼業による都市部からの移住に取り組む鳥取県は22日、全日本空輸(ANA)客室乗務員の杉浦彩夏さん(26)=愛知県豊田市出身=を「とっとりへウェルカニコーディネーター」に任命した。本業の客室乗務員を務めながら、副業として県内の魅力を交流サイト(SNS)などで発信する。
同社と県は「ANA地方創生プロジェクト」と銘打ち、兼業による地方居住を推進。2021年以降、計12人が県内で居住・兼業し、現在も2人が継続している。同コーディネーターは2人目。杉浦さんは14日から県内に居住し、前任の金井塚千秋さんが発信役を務めたインスタグラムのアカウント「とっとりdiary」を引き継いで情報発信する。
就任式で杉浦さんは「空気がきれいで人が温かい。現職のスキルを最大限生かしたい」と述べ、「おいしい食べ物にも地域の人の思いや歴史が詰まっている。国内外に伝えたい」と意気込んだ。