凝りを探り、その人の生に触れる 「からだ 世界」(12)マッサージする美術家

手の記憶が残るうちに絵や塑像制作 心身の痛みに思い至らせ

  •  脊椎の模型を手に「凝りは認識の外からのメッセージなんです」と話す池上恵一。粘土で制作した手の塑像(手前)と木炭を使って描いた体の絵(奥)がアトリエに並ぶ=2024年12月、京都市(撮影・藤井保政)
  •  池上恵一のワークショップ。手に黒い絵の具をつけてマッサージする参加者=2025年1月、大阪府茨木市(撮影・藤井保政)
  •  ワークショップで出来上がった作品を前にする参加者ら。大きな布に、それぞれの凝りが表現された=2025年1月、大阪府茨木市(撮影・藤井保政)
  •  ロール紙に人形(ひとがた)を描き、それらに凝りの記録に基づいて穴を開けたオルゴール=2024年12月、京都市(撮影・藤井保政)
  • 池上恵一の年表

 京都市のアトリエで、美術家の池上恵一(いけがみ・けいいち)(52)が木炭で黒く塗りつぶした紙に向き合っていた。素手でさすったり、たたいたりすると、炭がはたかれ、人の上半身がぼやっと白く浮かび上がる。...

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