境港市竹内町の市老人福祉センターで、井上多佳子さん(60)=同市渡町=のトールペイント作品展が開かれ、ヨーロッパの伝統的な装飾技法で絵付けした壁掛けや置物など15点を展示している。6月10日まで。
井上さんは40代後半からトールペイントを始め、主にノルウェー発祥の「ローズマリング」を学ぶ。個展は初めてで、還暦記念として企画した。
会場には、アクリル絵の具を使い、草花や田園風景などを繊細な筆遣いで描いた作品が並ぶ。羊飼いの少女を描いた壁掛けでは、指画の技法も取り入れ、羊毛の質感を表現している。
井上さんは「古いものも少し模様や絵を描き足すだけですてきに生まれ変わる。トールペイントの魅力を知ってもらいたい」と話す。
トールペイントのほか、造花を使った自作のアレンジフラワーも展示している。