大阪・関西万博に出展中の鳥取県は27日、太平洋の島国・ナウル共和国が「サンドアライアンス(砂同盟)」に加盟すると発表した。同国の政府観光局日本事務所は過去に交流サイト(SNS)で平井伸治知事の駄じゃれを想起させる投稿を発信したのを機に、県と「すなうる(砂売る)共和国連合」を結成した経緯があり、砂を介した交流が数年ぶりに復活する。
万博の共同館「コモンズB」に出展する同国のブースでは、展示物が置かれていない円筒形の台座があり、SNSなどで話題になっていた。
4年前に「すなうる共和国連合」を結成した県は、同国に砂同盟の加盟を提案。鳥取の砂でできた文字とミャクミャク像をプレゼントしたところ、同国は台座に置き「ナウル台座が鳥取県に占領されたようだ」とX(旧ツイッター)で発信した。県も「台座展示に困っておられると聞き、砂のミャクミャクをお届けしました」と応じ、双方の投稿やリポストされた投稿へのリーチ(表示数)は計400万以上もの「大バズり」となった。
砂同盟への加盟はヨルダン、サウジアラビアに続き3カ国目。同国と県は6月30日に調印式を開く。