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閉校備品、ラオスで活用 机や椅子2400点譲渡

2021年9月11日

 大阪府教育庁は、再編整備で閉校した府立高3校の机や椅子約2400点をラオスの教育活動の支援を手掛けるボランティア団体に無償譲渡した。教育分野における国際協力として、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献からも有意義と位置付け。こうした取り組みの輪が広がり、世界の教育環境向上につながるよう期待を寄せている。

譲渡式に臨んだ関係者ら=府庁
無償譲渡した机や椅子の一部

 同庁は、少子化を背景にした高校再編整備を進める中、閉校に至った学校の土地や建物、さまざまな備品などの有効活用について試行錯誤。その中で府議会議員の一部が、ラオスの学校教育の支援活動をしている団体「ラオス教育支援活動プロジェクト」を紹介し、公益性の高さから無償譲渡が実現した。こうした取り組みは府立高として初めてという。

 同団体は、「ラオスの子どもたちに日本のもったいないを届けよう?」の掛け声の下、会員制交流サイト(SNS)で支援者を募集。閉校になった学校の学習机や椅子をはじめ、支援者から文房具や衣類などを集めて、ラオスへ輸送している。

 譲渡したのは、閉校した池田北(池田市)▽柏原東(柏原市)▽長野北(河内長野市)−の3校で使われていた机や椅子。8月には、府庁で譲渡式を実施し、申出書と承諾書を取り交わした。

 同団体は、現地では学校の施設がない「青空教室」になっている点を説明。校舎の設計などにも協力する方針を示し、武貞佳寿彦代表は「今回、現地の支援者が最も欲しいのは机と椅子だった」と感謝の意を表した。橋本正司教育長は、ラオスの教育環境が厳しい点を受け、「ぜひ有効活用し、子どもたちの支援に役立ててほしい。これを機に支援の輪が広がることに期待している」とエールを送った。

 物品は、11月から12月中旬にかけてラオスに届ける予定という。


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