大森均の釣れ釣れ草

シーズンなんか関係ない!

2020年4月3日
のんびり釣れる波止釣りにも固定したファンは多い

 新型コロナウイルスの流行に世間が騒がしい最中、釣友が「コロナでどこも出かけられへんから、ハネ釣りでも行けへん?」と、お誘いがあった。コロナが流行してようが、していまいが、先週まで毎週のように釣りに行ってたくせに「行くところがないので釣りに」というニュアンスが妙に滑稽で思わず苦笑い。

 この釣友は常識人で、すべての社会事象にもクレバーな判断をする人であるが、釣りに関しては頭が凝り固まっている。そもそも釣りは、釣り期というものがある。いわゆるハネ釣りなら春と秋、磯のグレ釣りなら冬、明石のマダコ釣りは夏という風にある程度相場は決まっている。

 しかし、彼は釣れても釣れなくても一年中ハネ釣りをしている。釣り期を外れると当然のように釣れないことが多い。それでも出かける。

▽釣り人はおめでたい

 この時期のグレ釣り師は悩ましい。桜の花が咲くころには産卵を迎えたグレの就餌活動はバッタリと止まる。梅雨グレのシーズンまでお預け、ということになる。しかし、グレにも個体差があり、最盛期のようなわけにはいかないが、1尾、2尾とポツポツと釣れることもあるからやっかいだ。新聞等の情報には、最も釣れた人(竿頭(さおがしら))の情報が掲載される。しかし、最盛期との決定的な違いは、ほとんどが新聞に掲載されている人だけしか釣っていないことが多い。

 情報欄を見てその幸運が自分にも同じようにもたらされると前向きに考えてしまうところが、釣り人は救い難い。いざ出撃!と勇んでも、「この時期に出かけてもええ思いをしたことないなぁ」と、過去の学習が頭をよぎる。そこでグレをあきらめて、気が進まないが「チヌでも、マダイのカゴ釣りでも…」と、週末が近づくにつれて心が乱れ、金曜日にはその迷いはピークに達する。結局、「やっぱり慣れたグレ釣りにしよう」と出かけるが、案の定、釣果なし。これが毎年律義に繰り返されるから釣り人はおめでたい。

▽夏の磯釣りは「荒行」

 私が磯釣りを始めた四十数年前は、グレ釣りは12月から2月と梅雨のシーズンに限られていた。ところが近年、シーズン以外にも、磯に立つグレ師の多いことに驚かされる。身近にもその見本のような人がいる。

 釣友のNさんは「夏磯は涼しいで」と言い切る。夏の磯は無風で照り返すと、まるで焼けたフライパンの上に乗って釣りをするごとく、といった案配で「荒行」以外のなにものでもない。私は、夏の磯釣りなどお金をもらってもやりたくないが、これも魚の産卵と同じく、人間にも相当個体差があるのかもしれない。

 確かにNさんは色黒で、淡雪のような透き通った色白の私(?)に比べれば暑さには、あきらかに強そうなことは間違いない。結局、アユ釣りやアマゴ釣りのように解禁期間が厳然と設けられているもの以外は、自分の得意な釣りを釣れようが釣れまいがシーズンなんか関係なくやっていたいのが、釣り人の本性かもしれない。

週末のイチオシ気配

■船(1)■北港・大阪

 神戸沖に出る半夜便のマアジ&メバル好調。31日、マアジ25〜28センチ34尾とメバル16〜23センチ23尾が竿頭。集合午後3時、帰港同10時。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(2)■東二見・兵庫

 マダコ期待。比較的大型(キロ超)が交じる。同魚0.3〜1.5キロ20〜50パイが連日の竿頭。タコエギでオモリ50号。要予約。▽西海丸=電話078(942)6480

■船(3)■阿尾・和歌山

 日の岬沖に出船している平アジ上昇気配。1日、同魚28〜38センチ51尾。潮により狙いをイサギなどに変えるので要確認。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■磯(1)■家島群島・兵庫

 西島、院下島、坊勢島などの各磯でチヌの良型が気配出てきた。フカセ釣りで同魚40〜45センチ5〜10尾見込める。▽那波釣具渡船店=電話079(272)1708

■磯(2)■栖原・和歌山

 チヌ上昇カーブ必至。40センチ台5〜10尾見込める。1日、かるも島で同魚40〜45センチ11尾。他にアオリイカがヤエン釣りで2〜3ハイ程度。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■カセ■串本・和歌山

 マダイ狙える。同魚40〜60センチ2〜5尾。マダイ針10号、エサはオキアミ。他に呑ませ釣りでヒラメ50〜60センチ1〜2尾。▽大裕丸=電話0735(65)0603

■波止■岸和田・大阪

 エビ撒き釣りでハネ本格化。同魚40〜55センチ2〜5尾。70センチオーバーも期待できる。他に飛ばしサビキで中アジ20〜40尾に25センチ超数尾交じる。▽岸和田渡船=電話072(436)3949

■バス■琵琶湖・滋賀

 確実に上向き。連日50センチ台が出ている。例年のデータからそろそろロクマルが期待できる。1日、プリンスホテル沖で同魚40〜52センチ6尾。▽小林貸船釣具店=電話077(522)6347

 (大阪日日APG 川崎禎昭)



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