大森均の釣れ釣れ草

コロナ禍で釣りがはやる?

釣り具店は空前のバブル
2021年2月19日
この家族もこの日が釣りの初体験

 昔から「不況になると釣りがはやる」といわれたが、昭和初期の大不況の折にも波止や釣り船は超満員で活況を呈したと聞く。おそらく当時は、安上がりで手軽な最も大衆化した遊びは、釣りが一番であったし、今のように多彩な遊びもない。釣り人口は一説2千万ともいわれ、現在に至るまで減ることなく増え続けてきた。

 しかし、平成バブル以降は景気の後退に歩調を合わせるかのように、釣り具業界も徐々に衰退してきていた。さらに、釣り具の高級化、ゴルフと釣りの二者択一や、他のお金のかからない遊びの多様化などの複合要因が、「不況になると釣りがはやる」という過去の方程式通りにはならない時代になっていた。それはそれで割り切れた。コロナががはやるまでは…。

▽平成バブルを超える

 そもそも、コロナがはやる数年前からアウトドアレジャーそのものがブームになる予兆があったらしい。そこにコロナ禍でレジャーが限られる中において、屋外で「密」を回避できるとあって釣りブームに火が付いたと思われる。

 先日、週刊誌に「コロナ禍中のアウトドアレジャー」に関するウェブ検索キーワードの興味深い記事があった。その中で「釣り」「初心者」という掛け合わせの順位が上昇しているとあった。コロナ禍でも楽しめるという点から、初めて挑戦する人が増えてきているのであろう。また、「釣り」関連検索の関心を把握すると、「ポイント」で「釣りスポット」、「おすすめ」で「用品」「仕掛け」と、初心者が関心を持ちそうな情報を検索している人が多く見られたことも「初心者」というワードに帰り着くイメージが湧く。

 某大手釣具店の店長の話によると「釣り具業界は平成バブルの時を超えています。コロナバブルです。これから釣りを始める人も多いようです」と、符合するコメントだった。

▽対策をとった上で

 それでは、これからコロナが続くと釣り人口が増加の一途をたどるのかといえば、そうでもなさそうであるが、中身が変化することは間違いがない。例えば、私自身も「釣行回数が減り、遠征が減った」「単独釣行が多くなった」など変化している。わが釣友もさまざま。

 「釣行回数は多くなりました。磯釣りオンリーでしたが、暇つぶしに出かけた近場の波止でチヌの記録を更新できました。お手軽に行けますので、休みの度に出かけています」という近場転向組。反対に釣りそのものは控え、その分浮いた費用で道具を新調するために釣具店通いで自分自身を慰めたという人まで現れる。これでは釣具店が空前のバブルになるはずだ。

 コロナの拡大は、ワクチンの接種が始まったとはいえ、まだまだ先の予測が立たない状況だ。感染拡大の状況をしっかり見極め、必要な対策をとった上で可能な限り釣りを楽しみたいものだ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■北港・大阪

 神戸沖に出る半夜釣りのアジ&メバル便期待。アジ22〜29センチ15〜20尾にメバル16〜25センチ10〜20尾見込める。オモリ30号。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(2)■湯浅・和歌山

 すこぶるおいしい寒サバが上昇気配。同魚35〜45センチ15〜30尾にアジ25〜35センチ10〜20尾交じる。オモリ100号、ハリス7号、胴突き5本針。要予約。▽なぎ丸=電話0737(62)3890

■船(3)■小島・大阪

 タチウオ潮回りから上向き必至。同魚75〜100センチ30尾期待できる。タチウオテンヤ40号。要予約。▽恵比須丸=電話072(495)0591

■磯(1)■紀伊長島・三重

 そろそろ沖磯から地方回りで良型が出る時季。40センチ超複数尾見込める。他にホンダワラのエサでイガミ30〜40センチ5〜10尾。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

■磯(2)■阿曽浦・三重

 志戸、トラフグ、ソロバンなどで連日、グレ40センチ超が出ている。浅いタナ(3ヒロ以内)でヒット。阿曽浦の特徴はチヌの大物が交じるので油断のないタックルで。▽にしうら渡船=電話0596(72)1373

■筏■本浦・三重

 良型チヌそろう。連日、年無し顔を見せる。大型のエサはカキが断然。エサ盗りはフグ。水温上がる午後からがアタリ多い。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止(1)■垂水一文字・兵庫

 ガシラ・メバル(15〜18センチ10〜20尾程度)見込める。内向きの捨石周り、沖向きのテトラなどが好ポイント。3月まで土・日・祝日のみの営業予定、確認を。▽船長丸渡船=電話078(707)7181

■波止(2)■南港・大阪

 大浜ふ頭でチヌが落とし込み、またはオキアミのフカセ釣り、エビ撒き釣りで40〜45センチを1〜5尾。▽Tポート=電話06(6683)7757

■管理釣り場■水無瀬川・京都

 アマゴの16〜22センチが連日20〜30尾前後の安定した釣果。まずエサは生イクラで攻めて、ミミズかブドウ虫とローテーションを。▽水無瀬川漁協組合=電話075(961)6500

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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