大森均の釣れ釣れ草

香住柴山港のイカメタル ボリューム感たっぷり大剣

2021年7月23日
「大剣」を仕留めた清水さん

 香住沖で釣れる胴長40センチに及ぶ大型のシロイカ(剣先イカ)は、山陰の初夏の風物詩だ。その大きさと好敵手への敬意を込めて「大剣(ダイケン)」と呼ばれ、釣り人の垂ぜんの的となっている。掛けた瞬間の圧倒的な重量感とその引きは半端ではない。そして、厚みが合ってボリューム感たっぷりのそのボディーに魅(み)せられて、関西一円はもちろん、関東圏からも釣り客が訪れるらしい。

 ▽オバマリグ

 ひと昔前はイカ釣りの漁具はプラ角と呼ばれるものが長年主役の座を占めてきた。近年、ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカなどを狙うルアーゲームで爆発的な人気を博している「イカメタル」は、短期間の間に進化を遂げ、最終形ともいえるスタンダードなリグとなっているのが「オバマリグ(ドロッパーリグ)」と呼ばれるリグ。オモリのようなイメージでイカメタルを装着し、リーダーの先にドロッパー(浮きスッテや小型エギ)を付ける。これが最強で主流となっている。

 ▽再戦気配がムンムン

 当紙の気配の欄を輪番で担当する清水智之さんは、本職(?)の磯釣りをさて置いて、船釣りに宗旨変えかとさえ思えるほど船釣りに傾斜している。

 9日、香住柴山港から出る乗合船「順栄丸」で夕刻5時に港を出て、11人の同船者と香住沖のポイントに釣り座を構えていた。

 水深40メートルラインにアンカーが入り「やってください」と船長のアナウンスで釣りがスタートした。19時頃点灯!夜焚(た)きの始まりだ。大型のマイカはベタ底狙いが鉄板だ。ポツポツと胴長20センチ前後の剣先イカが釣れるが「大剣」には程遠い。沖上りの23時半まであと1時間ほど残したその時、底付近を探っていた清水さんの竿(さお)先に明確なアタリがあった。大きく合わせた。乗った!

 「かなりの重量感が伝わり逆噴射で抵抗する様子が伝わってきました。隣のベテラン風の釣り人も竿の曲がりを見て『大きい!ゆっくりと!』と声援をくれました。水面近くで何度もジェット噴射のような水を噴き上げたイカを、ハリスをつかんでゆっくりと抜き上げたのは、肉厚の胴長40センチオーバーに及ぶかの良型で、それを見て取った船長が早速写真を撮りにきました」とうれしそうに語った。

 この日、清水さんは狙いの大剣を頭に36パイであったが、船中の竿頭は60パイの大釣りが出たらしい。このおいしい獲物は、刺し身、バター焼き、柚子胡椒(ゆずこしょう)焼きでゲップがでるほど堪能し、ご近所にもお裾分けしたという。

 「イカは調理も楽ですし、かつおいしい。お裾分けしても喜ばれるし、これは初夏の定番になりそうです」と、清水さんから再戦気配がムンムン伝わってきた。

 問い合わせは電話090(1595)8475、「順栄丸」まで。

週末のイチオシ気配

■船(1)■東二見・兵庫

 鹿の瀬、二見沖に出船してマダコが順調。0.3〜3.0キロが20〜30パイ見込める。タコジグ使用。オモリ50号。要予約。▽西海丸乗合船=電話078(942)6480

■船(2)■泉佐野・大阪

 すこぶるおいしい良型マアジ好調。淡路沖に出て同魚30〜40センチ15尾前後。サバ、チャリコ交じる。出船10時。要予約。▽海新丸=電話090(3710)7230

■船(3)■泉南小島・大阪

 落とし込み妙味ある。ベイトの反応次第であるが、高級魚アコウ、ヒラメ、マダイ(40〜60センチ)、ハマチ(50〜60センチ)等が魚種多彩に3〜5尾。要予約。▽恵比須丸=電話072(495)1215

■船(4)■初島・和歌山

 キスが各地で上向き。なかでも和歌山初島が一人平均50尾程度見込める。サオ2.4メートル前後、流線8号2〜3本針、オモリ20〜25号。エサは石ゴカイ、青イソメ。▽松林渡船=電話0737(83)3000

■磯(1)■大引・和歌山

 カゴ釣りでイサギ好調。24日、アシカの親で同魚28〜38センチ14尾(オキアミボイル)とマダイ45センチ1尾。タナは浅く6〜10ヒロ。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■紀伊長島・三重

 イシダイが期待。過去のデータから60センチオーバーが7月後半には必ず登場。大島など沖磯が有望。沖向き遠投で。エサはヤドカリ。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

■筏(1)■栖原・和歌山

 チヌ順調。湾内イカダで同魚35〜45センチ2〜5尾。サシエはオキアミ、サナギ。エサ盗りはボラ、アジ、ヘダイなど。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■筏(2)■堂ノ浦・徳島

 チヌ好調。小鳴門のカセで同魚25〜40センチ5〜15尾(サナギ・ネリエ)。湾口カセでも同魚25〜35センチ5〜20尾(サナギ・コーン)。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

■波止■妻鹿・兵庫

 夜釣りでウキ釣り全般好調。青イソメの電気ウキ釣りでハネ35〜60センチ5尾(5〜6番)。同所でチヌ25〜50センチ2〜5尾。シラサエビを使えばメバル18〜26センチ10尾とガシラ17〜25センチ10尾。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

 (大阪日日APG 松田勝也)



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