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教科書に載る名品 藤田美術館 所蔵40点を展示

2010年3月11日

 大阪市都島区の藤田美術館で、社会の教科書や雑誌で紹介される美術品を集めたユニークな展覧会「歴史を彩る教科書に載る名品」が開催されている。鎌倉時代に藤原道長を描いた「紫式部日記絵詞」や、青い色彩が特徴で世界に3点しか現存していない南宋時代の「曜変天目茶碗」など、教科書では“定番”の国宝も含め、同美術館所蔵の作品約40点を展示している。6月13日まで。

紫式部日記をもとに鎌倉時代に描かれた国宝「紫式部日記絵詞」=大阪市都島区の藤田美術館

 同美術館は明治時代の実業家、藤田傳三郎と2人の息子の父子2代で収集した美術品約5千点を所蔵。毎年春と秋に企画展を開催しているが、教科書をテーマにした企画展は今回が初めてという。

 展示品は、西遊記で知られる玄奘(げんじょう)の一生を絵巻にした「玄奘三蔵絵」や、室町時代の水墨家、雪舟の描いた「雪舟自画像」、一休宗純の大きな号の入った「一休号」など貴重なものばかり。

 江戸時代の農民の生活を描き、田を耕し、稲を収穫して米俵に詰めるまでの情景を、一枚の屏風(びょうぶ)絵で表現した「織耕図屏風」など、いかにも教科書に載りそうな作品も。館内には教科書や資料集も置いてあり、作品がどのように紹介されているのかも確認できる。

 同美術館の前野絵里学芸員は「専門書ではなく、誰もが目にする一般誌に載っている作品を集めた。初めて展示する収蔵品もあるので、楽しんでいただきたい」と話している。

 開館時間は午前10時〜午後4時半。月曜日は休館。入館料は大人800円、大学・高校生500円、小中学生300円。毎週土曜日の午後2時から学芸員による展示解説がある。

 問い合わせは電話06(6351)0582、同美術館へ。