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自慢の技 大正区と港区が合同「オープンファクトリー」

2017年10月1日

 大阪市大正区と港区の工場を公開し、仕事ぶりや自社製品を案内する「第1回大正・港オープンファクトリー」(大正・港ものづくり事業実行委員会主催)が10月27、28日に開かれる。大阪の発展に大きく貢献した“ものづくり”の力と町への愛着を深めてもらうのが狙い。主催者は「住民と工場の距離感を縮め、地域愛を取り戻したい」と意気込む。

高校生を対象に事前に行われたオープンファクトリー。製造過程を現場社員が説明する=9月26日、大阪市大正区の福井精機工業

 オープンファクトリーは、2年前から大正区が独自で実施。普段は立ち入ることができない工場が体感できるとして、人気が高い企画だった。今年4月に、前大正区長の筋原章博氏が港区長に就任したこともあり、同じ湾岸部で工場が多い港区にエリアを拡大した。

 今回は大正区18社、港区6社の計24社が参加。日本トップシェアを誇るワイヤロープや電気機器、金型のほか、住宅建材加工、菓子製造まで多彩な企業がそろった。

 ツアー形式で1コース2社を徒歩で移動。全14コースで所要時間は3時間。工場見学のほかに、大正区は長屋を再生した「ヨリドコ大正メイキン」、千島団地内のDIYルームや平尾商店街、港区は天保山や天保渡船場など両区の名所も回る。

 「町工場のイメージを変えていきたい」と大正区政策プロモーションの近藤高史課長。トラックの出入りや大きな音、独特な臭いなどいまだ工場には「汚い」「危険」というイメージが根強い。労働人口の減少に伴い、人材確保に危機感を抱える各社にとって、工場を“開く”ことは、自社をアピールする機会にもなっている。

 大手自動車メーカーの金型を製造する「福井精機工業」(大正区鶴町)の清水一蔵専務は「大正区のはじっこで世界中の車の部品を造っていることを見てもらいたい」と話す。そのほか、参加企業からは「工場内がきれいになり、けがが減った」との声や、見学者を通じて販路拡大ができた報告もあり、好循環を生んでいる。

 近藤課長は「町工場の唯一無二の技術と、その経営者の話を聞くだけでも味わい深い」と、参加を呼び掛ける。

 参加無料。小学生以下は保護者同伴。各コースの詳細は大正区のホームページへ。問い合わせは電話06(4394)9942、大正区役所。