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高架化事業が始動 阪急京都線摂津市駅周辺

2018年6月21日

 阪急京都線の摂津市駅を中心に連続立体交差する高架化事業が始まった。踏切の遮断が頻繁にあり、交通渋滞に悩まされていた摂津市は「安全性と利便性」の向上に期待を寄せている。完成は15年先だが、今後は高架下の空間を有効活用する議論も始まりそうだ。

阪急京都線の産業道路踏切で列車の通過を待つ自動車=摂津市内

 事業区間2・1キロのうち、摂津市駅周辺の「産業道路」「坪井」「乙の辻」「千里丘」4踏切で遮断機が下りる頻度はピーク時で1時間当たり30〜40分超。特に産業道路踏切は、北側のJR千里丘駅と南側のモノレール摂津駅近くの摂津市役所に通じるメインストリートであり、通勤・通学時の渋滞や踏切事故が地域の懸案になっている。

 摂津市は高架化の事業計画を広報6月号で紹介する一方、事業用地確保などを担当する連続立地交差推進課を4月に新設した。

 市民の間には「高架下の利用はどうなるか」との声もあり、今後について、藤井芳明課長は「検討テーマになる」と話す。実際、同じ阪急京都線で高架化事業を先行実施する洛西口駅(京都市西京区)周辺の取り組みを見守っているという。

 高架下の利用を巡っては、南海電鉄の難波駅−今宮戎駅で趣味を楽しめる商業ゾーンが整備されるなど、新空間の有効活用が進んでいる。

 摂津市駅一帯の高架化は、大阪府が事業主体になり、摂津市、茨木市、阪急電鉄で実施。今年2月に国の事業認可を取得し、2033年度の完成を目指す。総事業費は432億円。