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「金縛り」VR注目 極上の恐怖ホラー提供

2018年8月29日

 ホラーの世界で技術の進歩がめざましい。大阪市の企業が「金縛り」をモチーフにした仮想現実(VR)のシステムを考案し、注目を集めている。ホラーとテクノロジーを組み合わせた“ホラテク”で、これまで体験したことのない極上の恐怖を提供する。

布団に横になって、映像に合わせて振動するベルトで体を固定してVR体験する
金縛りVRのメインビジュアル

 ホラーイベントの企画、プロデュースなどを手がける「闇」が、目の前まで接近する悪霊から逃げられない体験ができる「金縛りVR」を開発した。

 物語は、ある村にたどり着いた旅行者の目線で進む。村に伝わる呪いの人形を見てしまい、厄払いのために用意された家で一晩過ごすことになる。老婆から「お前の身代わりじゃ」と渡されたこけしを抱いて眠った。丑(うし)三つ時に差し掛かると金縛りになり、悪夢が始まる。

 VRは布団に横になって体験する。体をベルトで固定することで金縛り状態となり、目の前の悪夢から逃げられない。ベルトと布団は、映像に合わせて振動し、恐怖感を極限まであおる。

 映像は解体工事中の古民家を舞台に撮影した。お化け屋敷を中心に活躍するホラーアクターと呼ばれるプロの俳優たちが、悪霊となり襲いかかる。人間の耳と同じような構造の集音機器で収録された立体音響は、目の前で繰り広げられる悪夢の中心に自分がいる感覚となる。

 同社の頓花聖太郎社長(37)は「商業施設のイベントなどでも活用できる」と強調する。金縛り状態で視聴するための固定ベルトで視点がブレず、VR特有の“酔い”が発生しにくいためVRが苦手な人も挑戦しやすい。布団を敷くことができるようなスペースがあれば設置できるのもメリットだ。

 頓花社長は「よりドラマチックで、より自分の体験となるような恐怖を提供したい。これまでできなかったことが、VRを活用することでできる」と意気込む。