文化財の蔵、保存協力を 高田酒造(倉吉)改修資金募る

 江戸時代から続く倉吉市西仲町の酒蔵、高田酒造(高田昌樹社長)が、鳥取中部地震で損傷した県指定保護文化財の仕込蔵を改修するため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 創業162年の高田酒造は市打吹玉川伝統的建造物群保存地区にあり、1843(天保14)年建築と伝わる母屋を中心に茶室など敷地内に建つ8棟の建築物が2010年に県の文化財指定を受けた。

 このたび改修するのは母屋に隣接する仕込蔵(311・49平方メートル)で、明治20~30年ごろの建築以降、およそ120年の風雨にさらされた結果、雨どいが劣化し排水できない雨水が土台を浸食。柱もシロアリに食われるなど“満身創痍(そうい)”となっていた。

 そこに16年の鳥取中部地震が襲い、折れた柱が壁を突き破って室内に露出した。倒壊の恐れがあると感じた高田社長が設計士に相談したところ、建物全体が約30センチも下がっていることが判明し、大規模改修が必要となった。

 改修に必要な費用は約9千万円。県と市の補助金を除いても、約2千万円の負担が重くのしかかる。「本来ならば自分たちで直さなければいけないが…」と葛藤もあったが、「120年間、この地で多くの人に関わった建物」とCFで協力を仰ぐことを決断した。

 目標額は200万円。返礼品にはオリジナルTシャツや前かけなどユニークな品を用意し、9月20日までCFサイト「レディーフォー」で受け付けている。修復後にはイベントスペースとして貸し出す計画もあり、高田社長は「文化財として後世に残せるよう、協力してほしい」と呼びかけた。

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