鳥取市に存在した二つの城が因幡国の拠点として移り変わる戦国時代の史料を展示する「鳥取城のあゆみ・布勢天神山城から鳥取城へ」が、鳥取市上町の歴史博物館やまびこ館で開かれている。9月10日まで。
戦国時代の因幡守護・山名氏が湖山池東岸に築いた布勢天神山城の跡地から出土した食器類のほか、鳥取城にゆかりの深い大名らの書状など約80点が並ぶ。
秀吉の肖像画としては珍しいやや若い姿の豊臣秀吉像(京都・光福寺所蔵)や織田信長が鹿野藩初代藩主・亀井茲矩(これのり)に宛てた朱印状(千葉・国立歴史民俗博物館所蔵)、現在行われている鳥取城跡・大手登城路の復元工事で出土した巨大な便所おけなど珍品もある。
鳥取市東今在家の公務員、鍋谷潤さん(54)は「但馬山名家と因幡山名家の違いなども含め、戦国時代の因幡の変遷を知ることができた」と話した。