「琴桜」襲名へ期待 琴ノ若が新関脇昇進 倉吉から喜びの声

 倉吉市出身の第53代横綱、琴桜の孫で大相撲の琴ノ若(25)=本名・鎌谷将且、佐渡ケ獄部屋=が新関脇に昇進を決めた28日、同市内では関係者から喜びとともに「琴桜」襲名へ期待の声が上がった。

 祖父ゆかりの品々が展示されている「琴桜記念館」(同町魚町)では早速、関脇昇進を祝福する張り紙を掲示。札幌市から訪れた琴桜ファンの石沢淳一さん(70)は「(琴ノ若は)前に出る相撲の祖父とは異なり、何でもできる力士」と評価し、新関脇で迎える秋場所での活躍を予想した。

 佐渡ケ獄部屋の鳥取県内後援会「鳥取県桜友会」の会長を務める広田一恭市長は「大関に昇進すれば『琴桜』を襲名すると聞いている。倉吉と結び付きの深いしこ名を全国にとどろかせてほしい」と早くも大関昇進を期待した。

 琴ノ若は同市で開かれる小中学生の相撲大会「桜ずもう」に2019年、「琴鎌谷」として参加した。大会を主催する倉吉青年会議所の宮本真澄理事長は「倉吉を『第二の故郷』と言ってくれている。『琴桜』の名で凱旋(がいせん)してくれれば、これ以上の喜びはない」とさらなる飛躍を願った。

 琴ノ若は小結で臨んだ7月の名古屋場所を11勝4敗で終え、この日の番付発表で新関脇に昇進。父で師匠の佐渡ケ獄親方(元関脇琴ノ若)の最高位に並んだ。

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